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2008年 11月 16日
(作業の前に・レストア方針の決定)
古いランドナー(ここでは市販車を想定)を再生するに当たり、最初に決めておいた方がよいのがレストアにおける基本方針でしょう。代表的な方向性を以下に分類しましたが、勿論これは私が勝手に決めたもので、これらの中間というものも当然アリ。 確固たるレストア方針を定めておかなければどんどん欲が出てきて、最後にはフレームをグレードアップする事になりかねませんぞ。 (1)スタンダードプラン へこんだりさび付いたパーツを安易に交換せず、使えるものは出来るだけ使って再生する。だってもったいないもん。一見レストアと言うより単なる修理と見られる恐れがありますが、だからこそ駆動部のグリスアップと消耗品の交換は必須。見かけはそんなに変わらなくとも、乗り心地は新車当時を再現しましょう。お金をかける事だけがレストアじゃありません。 (2)フルレストアプラン 徹底的に新車当時のオリジナルを再現することにこだわる再生プラン。へこんだ泥よけやライトはネットオークションで入手し、さび付いたオリジナルキャリアは再メッキする。パーツ取り用車も集めましょう。うーむ、お金がいくらかかるのやら。この方針、意外とリアルタイムを知らない世代に多いかも。ハイグレードのパーツに付け替える事はあえてしない為、高級感はありません。が、そこにこそ価値があるレストアと言えるでしょう。 (3)カスタムプラン 再生するのがキツいパーツを新品に交換し、ついでにパーツをグレードアップするプラン。痛んだパーツに見切りを付けるため、ある意味一番手っ取り早いレストアプランとも言えるでしょう。80年代当時も良く行われていた典型的なパーツのグレードアップは以下の通り。 サドル→ブルックスまたはイデアル ブレーキ→マファック ペダル→三ヶ島シルバン これだけで十分なのですが、マッドガードを変えるなら本所に、電装もついでにソービッツに、というところでしょうか。オリジナルの姿を変えすぎない程度に留めるのがミソ。 (4)セミオーダープラン フレームを再塗装し、ついでに気に入るまで特殊工作を加えます。勿論パーツはこだわりのアッセンブル。フレーム以外はオリジナルパーツが残らないかも。ここまでやるなら吊るしのフレームで組んだほうが早い気がしますが、フレームのブランドにこだわるマニアはあくまでそこんとこにこだわったりします。シルクのファンに多いかも。けどここまでやったらもうレストアとは呼べないか。 個人的な意見ですが、フレームのグレードとパーツのバランスってやっぱりあると思うのですね。BSで言うと、ユーラシアにはシュパーブやデュラなんかの最高級パーツは似合わない。ただし、アトランティスだったらOKかも。フレームの仕上げやラグワークなんか、そんじょそこらのオーダー車顔負けだったもんね。
by james_y1964
| 2008-11-16 18:24
| 『ランドナーレストア入門』
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Comments(4)
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numa
at 2008-11-23 13:10
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ジェームズ様
こんにちは いつもアドバイスありがとうございます。 私のユーラシアはぼろぼろですが、それもよしとしてレストアしていこうと思います。 なるべく当時に復旧させたいとは思っていますが ただ、高校生当時に思っていたことはしようかなと思っています。 あこがれだったサドルを皮製に 壊れかけたペダルは新品に あとブレーキは安全上更新しなければならないかもしれません。 となるとカスタムプランに一番近いかも。
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ジェームス吉田
at 2008-11-24 05:56
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numaさん、おはようございます。
えー別に私の分類はあまりお気になさらずに(笑)。みなさんそれぞれにレストアプランがおありでしょうからね。 確かにサドルは革がイイですよね。お気持ちはよ~く分ります。 ペダルも一体形成のモノにすれば、信頼感はグッと上がりますし。 思い出のユーラシア復活をお祈り申し上げます!
ジェームズ様
初めまして(^_^) ユーラシア レストア・・・巡り巡ってやってきました。 まずどこから手を付けていいものやらと思ってましたが ここでの説明がとっても役に立ちそうで うれしくてコメントしてしまいました。 ちょくちょくお邪魔するのでその時は宜しくお願いします。
tonojiさん、はじめまして&いらっしゃいませ!
私のブログが愛車の復活のお役に少しでも立ちましたら幸いです。 できるだけ簡単にまとめたつもりですが、もし分からないことがありましたら、お気軽にご質問くださいね! これからも当ブログをよろしくお願いしまっす!
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