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2022年 04月 24日
●バイクパッキングブーム到来 ●ウルトラライト(UL)用品の爆発的流通 『バイクパッキング』という言葉が定着したのは2017年頃だろうか。その少し前から、ウルトラライト(UL)と称される超軽量コンパクトなキャンプ用品が続々と市場に出回り始めたことも追い風になったに違いない。 バイクパッキングという言葉の定義は割愛するが、当時は軽さとコンパクトさが正義、という風潮であったと思う。敬愛するT編集長も装備のUL化に凝っていた様で、私も思いっきり影響を受けた。スポルティーフに装着する小さなバッグにキャンプ用品を詰め込み、氏に誘われたキャンプツーリングに嬉々として同行したのもこの頃だ。
火器はは100円ショップのステンレスミニカップに固形燃料、五徳はペラペラのチタン板。たったそれだけの装備でよく調理できたと思うが、宴は酒飲んで歓談、その後は寝るだけ・・・と割り切っていたから、当時は全く気にならなかった。そう、当時は。 ●アニメ『ゆるキャン△』ヒットによる冬キャン・ソロキャンブームと定着
そしてあのアニメが、キャンプブームの底上げを図る事になる。“女子高校生がキャンプするだけ”のアニメ(と言えば身も蓋もないが)『ゆるキャン△』。 私は普通に楽しんで見ていただけで、正直なところそこまでの思い入れは生まれなかった。ただし、作中に登場する、ある火器が私の興味を大いにひきつけたのだ。 ご存知『メタル賽銭箱』こと、笑’s製のソロ用焚き火台兼グリル『B6くん』である。
これは私の物欲を大いに刺激した。欲しい。どうせならゆるキャン仕様の限定版を・・・と狙ったものの、凄まじい人気でとても入手できず。地団太を踏んだのだが、結局それで良かった。頭を冷やして、同カテゴリーの商品を比較検討する事が出来たのだ。その結果、私が選んだのはキャプテンスタッグの『カマド・スマートグリルB6型(新型)』である。
B6くんと人気を二分するソロ用ステンレスグリルだが、ズボラな私には組み立てが簡単なこちらの方が断然向いている。ただし重量と容積はそれなりで、ウルトラライトとは無縁の重装備。大きめのバッグを装着できるランドナーでの装備限定となり、仲間との信州ツーリングでさっそく大活躍したのである。
燃料の調達(炭焼きが最高)、片付けの大変さ(焼き肉後は油でギトギト)といった不便さはあるが、楽しさは随一。これはこれえでいいなあ・・・と思っていたのだが、私の心を揺さぶる新たな波がどんどんと押し寄せるのであった。
●謎のメスティンブーム そもそも、私はメスティンに関心は無かった。いや存在自体知らなかった。 初めてそれを見たのは、ブームもある程度経過して後、ダイソーが1合サイズのミニメスティンを発売した時だ。きっかけはやっぱりT編集長の『これは使える!』という呟きである。
(メスティンって、何だ?) 私はあわててネットを徘徊。本来は軍用アルミ製飯盒全般を指すようだが、ブームになっているのは主にトランギア社製の楕円形の物とその模倣品。現在、一般にはメスティン=トランギアタイプという事らしく、メスティン関連書籍も他の形状のものには無関心の様だ。 そんなものがキャンプ場界隈でブームになっている事をようやく知ったのだが、それでも最初は歯牙にもかけなかった。使用するメリットを感じられなかったのである。 理由はいくつかあるが
(1)長方形である必然性が無い 熱効率から言えば円形がベスト。某ブログで『本来は兵士がパスタを茹でるための 形状であって、日本人がコメを調理するためのものではない』という記事を読んで 納得。 (2)スタッキングできない いや、できなくはない。サイズ違いの物をそろえればできるが、そもそもそれ用に 作られていないので遊びが大きすぎるし、外側のメスティンがデカくなり過ぎる。 スタッキングの意味が無い。 (3)焼き物用のフライパンが無い、蓋も使い難い等々 (2)にも繋がる事だが、結局メスティンは単体で使うもの、というのが結論だ。 本来は軍用、無駄を一切省いた形態で、そもそも“キャンプを充実させるための クッカー”ではないのだ。確かに蓋をフライパン替わりに使う事もできるが、 アルマイト加工しただけの表面だから問答無用に焦げるだろう(たぶん)。 そもそもその際はメスティンの蓋が無い。やはり蓋は蓋であるべきなのだ。 となると、焼き物用にフライパン(もしくはミニ鉄板)等を別に用意しなければならぬ。
上記の不満点を全てクリアしたクッカーは、実は大昔から出回っている。私も所有している『ユニフレーム 角型クッカーセット』だ。テフロン加工されたフライパンと蓋付の大小クッカーがセット。袋麺が丁度入る大きさで、スタッキングが前提設計のコンパクトさ。登山愛好家の間では定番中の定番、最強のソロクッカーセットと言っていい。
『なんだ、じゃあこれで決定じゃん。何が不満なのだ?』 という声が聞こえてきそうだが、このクッカーには一つだけ不満点がある。 『面白みが無い』のだ。
アホかいな、と言わず、少々お付き合い頂きたい。 先に紹介したカマドスマートグリルを使って調理した炭火焼は、実に美味かった。何より仲間たちとその料理をシェアする事がこの上なく楽しかった。夕食後はささやかながら焚き火台としても活用できた。 しかしアルミクッカーとガスコンロで調理した(だけの)料理には、それがない。満腹感を満たすだけで終わるだろう。これが稜線上の野営地ならそんな贅沢は言っていられないが、その気になれば焚き火台まで運搬できるサイクリングとなると、実に物足りなく感じてしまう・・・ようになってしまったのだ。キャンプの面白さを再認識した後には。
話を戻そう。『メスティンは私には合わないな』と認識したうえで、改めてダイソーミニメスティンについて考えてみたら、何やら心を揺さぶるものが芽生えてきたのである。 (これは・・・使えるんじゃないのか?) あくまでダイソーのミニ(1合用)メスティンに限っての話である。スタンダードサイズのメスティンならユニフレームの角形クッカーの方がメリットが大きい。だがダイソー版の小ささはどうだ?
大きさに関しては、ユニフレームは中途半端なのだ。実用性を最優先したサイズなのだから仕方ないが、サイクリングシーンでは荷物を切り詰めたい時もある。その場合、このミニメスティンはなかなか具合がいいのではないか? 逆に言えばミニメスティンは小さすぎて、実用性は間違いなく難がある訳だが、それでもメスティン単体で調理しなければならないハンディを補う魅力がありはしないか?
このダイソーミニメスティンは発売直後から大ヒットとなり、一時は転売屋に買い漁られるほどにもなった。今日のメスティンブームを更に後押ししたのがこの商品と感じているのは私だけではないだろう。 幸い、高額な物ではないのでまずは購入。コンパクトなメスティンを卓上に飾って眺めながら、私は悶々と悩んでいた。なんとか上手に活用する方法を模索しているところに、次なるムーブメントがやってきたのである。 (続く)
by james_y1964
| 2022-04-24 08:13
| 『Project究極のランドナー』
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