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2018年 07月 22日
酷暑の夏。エアコンかけっぱなしの書斎でダレまくっているジェームス吉田(J)と質実剛健号(通称ツヨシ・T)との会話。
J『暑い。殺人的な暑さだ。何処へも行きたくない。というか、何もしたくない。』 T『そう言わずにどっか行こうぜ・・・とも言えんわな、こんだけ暑けりゃ。命に係わるかもしれん。』 J『だろ?もう、サイクリングは妄想の中で我慢するしかない。』 T『それもなんだかなあ・・・。』 J『それにしても、暑さでボーっとした頭でいろいろ考えてるとだな、またよからぬ考えがよぎり始めるのだ。』 T『よからぬ考え?』 J『うむ。アレだよ、アレ。“ランドナー不要論”。』 T『おいおいおい!!何を言い出すんだよ!暑さで気でも狂ったか?!』
J『お前を復活させる以前から、自転車を取り巻く状況は昔とはずいぶん変わったものだ。』 T『それは知ってるよ。MTBブームを経て、最近のロードバイクブームだろ?けどちょっと前にツーリング車ブーム復活の兆しが見えてた時期が・・・』 J『一瞬な。兆しだけで終わったけど。』 T『・・・・・・』 J『なんでだと思う?結局、今どきのロードバイクで、ツーリングも十分賄えるって事さ。自転車だけじゃなく、バッグをはじめとする周辺機材の充実、ツーリングスタイルの変化、キャンプ用品のウルトラライト化等々・・・。』 T『ちょっと待て。ランドナーやスポルティーフの方が、ツーリングには絶対有利じゃないか。昔からそういう事に・・・』 J『私もずっとそう思っていた。だから意地でもロードでツーリングには行かない事にしている。しかし、しかし、しかしだよ?』 T『溜めるなあ。だから何だよ。』 J『逆に聞くが、サイクリングにおけるランドナーやスポルティーフ、いわゆるツーリング車のメリットって何が上げられる?』 T『そりゃ、言うまでもなく・・・』
J『なんか敵意むき出しだな。まあいい。①に関してだが、昔と違って今どきのロードは、ツーリングレベルの低速走行でも問題なく走れる。車種によっては太目のタイヤも十分履ける。あ、ここでいう太目ってのは42Bほど太いもんじゃないぞ。大半が舗装路の現代、そこまで太いタイヤは必要ないからな。』 T『本来はレースのための自転車だぞ?』 J『ロードレーサーじゃなくてロードバイク。呼び名が変わっただけじゃなく、用途自体が変わったんだろうなあ。専門的な事はわからんが、確かにマイルドな走りになっている。そして言うまでもなく、アルミやカーボンの車体はクロモリよりもメチャクチャ軽い。』 T『・・・重量関しては反論できん。』 J『②のマッドガードに関してだが。大人のサイクリストは、大雨が降るのがわかっていたらサイクリングには出かけない。なので“必需品”とまではいかないのが現実だ。』 T『ガードはツーリング車のアイデンティティなのだが・・・』 J『もちろん、付けたければ後付けすりゃいい。』 T『③は?!ロードに大荷物は積めないぞ!!』 J『それがだな・・・積めるのだ。積めるようになったのだ。』 T『へ?』 J『バイクパッキングという言葉が世間に普及したのは、ここ2、3年かな。昔だと考えられない手法で、ロードにデカいバッグを装着する方法が編み出されているのだ。そりゃ4サイドのキャンピング車にはかなわんが、そもそもそんなに荷物を積んで走る必要性が無い。日本一周するんじゃないんだから。』 T『・・・・・・』
J『うすうす、そんな時代になった事には気が付いていた。しかしそれを決定づけたのはこの本だ。』 T『あれ?この本の著者って・・・T編集長じゃんか。』 J『うむ。Tさんはクロモリのランドナーも、4サイドのキャンピングも体験している。もちろんサイクリング経験も豊富。そんなご自身の実体験の検証を踏まえての著述なのだよ。理論整然、ハッキリ言ってこの本に書かれている内容には全く反論できない。』 T『従来のツーリング車を否定しているのか?』 J『Tさんの名誉のために言っておくが、そうじゃない。趣味としてのツーリング車に敬意を表した上で、実用的観点から、今日の自転車ツーリングのスタイルを提言している内容だ。』 T『それがつまり、これからはロードバイクでツーリングするのがベストだよ、と?』 J『そういう事だ。もし今からサイクリングを始める若者がいれば、私はこの本をプレゼントして、迷わず軽量ロードバイク購入を進めるね。ランドナーでもスポルティーフでもなく、な。』 *****************************
T『そうか、もう俺たちの時代は終わったのか・・・・もはやランドナーやスポルティーフでツーリングするのはノスタルジーに過ぎないのか・・・・・・』 J『おいおい、早とちりするなよ。私が考えているのは、その逆だ。』 T『え?ツーリング車でサイクリングするのが不合理で時代遅れって散々言っておいて・・・・だから“ランドナー不要論”じゃなのか?』 J『スマン、言葉が足りなかった。いいか、よく聞いてくれ。ツーリングにおいての利便性は、従来の旅行車は絶対に負けていない。それは間違いない。どうしても敵わないのは重量だ。クロモリのフレーム、鉄パイプのキャリア、帆布製のバッグとか。』 T『それはそうだ。重さだけは逆立ちしたって勝てんよ。』 J『じゃあ、重量に関してだけ、目を瞑ったとしたら?実際、平地を走っている間はそれほど気になるものじゃない。レースじゃないんだからな。登り坂だと軽いに越したことは無いが、そこで重要なのはむしろギア比だ。ペダルを踏んでいる時は、意外と気にしていないものさ。少なくとも鈍感な私はな。』 T『だとしたら・・・・』 J『オマエやウララ、メイは、良くも悪くもノスタルジーというフィルターを通して組み上げられている。特にオマエの場合は、設計思想が30年前のそれだ。現代のバイクパッキング理論のロードバイクに対抗するなら、キャリアの造形を含め、根本的に改変する必要がある。』 T『なんか話が大きくなってきたーっ!』 J『ランドナーやスポルティーフを否定するのではない。かといって、過去を懐かしがるのではない。ツーリング車のフォルムは崩さず、現代のサイクリングシーンにおける実用上、最良の姿に組み直すのだ。』 T『おおお!』 J『名付けて“ツーリング車復権計画”。かなり長期かつ大掛かりな作業になるので、覚悟しておくように。少なくとも私は、オマエたちをさしおいてロードバイクでツーリングするなんてことはあり得ないから。』 T『おおおおお!!相棒~っ(涙)!!』
by james_y1964
| 2018-07-22 11:17
| 『書斎にて』
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Comments(11)
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at 2018-07-22 21:45
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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テッチョレロ
at 2018-07-23 08:41
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お久しぶり。生きていたんですね、良かった。
こないだ魚届けに行ったときに奥方が「旦那に帰って来いって言っておいて。」とおっしゃっていたので密かに心配しておりました。 暑いので死なないように気をつけて頑張って下さいな。
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shin
at 2018-07-23 18:28
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おおっ、久し振り〜!
と思ったら、また変なこと言い出してる。とりあえず聞いてあげるから、さっさと続きをアップしてね。
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at 2018-08-05 21:30
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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james_y1964 at 2018-08-13 09:01
コメント頂きました皆様、返信が大幅に遅れました事、お詫び申し上げます。
・・・先日来、仕事が非常事態宣言と言っていいくらい、ワヤクソ(お下品失礼)になってまして、盆に入ってようやく落ち着きを見せ始めたところです。ゼエゼエ。 加えて殺人的猛暑の折、従業員はじめ私までもバタバタと熱中症に倒れていく始末・・・そして無慈悲に連日押し寄せる納期リミット。どないせえっちゅうんじゃ。 というわけ(言い訳)で、ゆっくりですが通常営業に戻していく所存でございます。
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james_y1964 at 2018-08-13 09:06
内緒のKさん、ご無沙汰しております。
今どきロードに乗って、感じ入るところは同じですねえ。そしてその後のリアクション(?)も。 結局、どちらにもいいところはあるんですよね。 ・・・いかん、長くなるので続きは飲みながら(笑)。
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james_y1964 at 2018-08-13 09:10
同級生のテッチョレロ君、お魚美味しゅうございました!次男が料理して、家族で堪能しましたよー。
いやー、暑い。 仕事にならない。 流石に今年は、ホンマに死ぬかと思いました。(まだ続くけど・涙)。 お互い、適度にサボりながらやりましょう(こらこら・笑)。
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james_y1964 at 2018-08-13 09:38
shinさん、どーもです、。いやあ、ランドナー乗りの皆様へ喧嘩売ってるような記事ではありますが・・・一見。
けど、その実は(本文中でも軽く触れてますが)逆でございます。続きは・・・当面ありません(おいおいそんな)。 いずれ時期が来たら、どーんと発表しますね。もっとも、外見上はそんなにガラッと変わったりはしません。フォルムはそのまま、より実用性を高めるってのが目的ですから。
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james_y1964 at 2018-08-13 09:43
taboomさん、ご無沙汰しておりますがおかわりありませんでしょうか。
いえね、思うところがありまして、ちょっぴり刺激的な文章になりました。けど実のところはあまり大勢に影響無いというか(大汗)。 観念、イメージが先走ったところはありますが、詳しいコンセプトを含め、いずれ発表したいと思います。なおご存知の通り、連休中のうどん屋は大行列だし暑いし、もうちょっと待ってからの方が吉かと(笑)。
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james_y1964 at 2018-08-13 09:50
内緒のDさん、ご無沙汰しております。いやー、暑すぎて溶けます!
失礼なんてとんでもない!ちょっとばかし挑発的な表現が過ぎたかな、とプチ反省。結局のところ、より実用性を高めたいという思いの一点なんですよ。もちろんランドナーやスポルティーフのフォルムは崩さずに、ですよ。だからご安心くださいね! 私自身、今どきのキャノンデールのアルミディスクロードを購入して、ブルべに活用してますが、正直なところ、当ブログ内での扱い(?)に悩んでいます。彼の立ち位置というかなんというか。しかし単純に走りに関してはさすがにずば抜けてますね。当たり前かもしれんけど。 しかし個人的には、今のところツーリングに使おうとは思っていません。なんでや?と言われたら・・・うーむ、説明が難しい。あとは飲みながらお話しましょう(笑)。
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