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2016年 04月 24日
4月18日(月)。生まれて初めて参加したブルべが終わって、一夜明けた書斎。疲れ切ったジェームス吉田(J)に向き合う質実剛健号(通称ツヨシ・T)。
J『結論から言うと、DNF(Did Not Finish)。途中リタイアとなった。』 T『その顔見たら、言わなくてもわかるよ。とりあえずお疲れさん。』 J『・・・ウララはどうしてる?』 T『ガレージの奥で、ずっと泣いてる。』 J『そうか・・・。』 T『話しかけても、口をきいてくれない。一言だけ、“悔しい”って。』 J『だろうな。私も思いは同じだ。勇んでスタートしたのに、彼女には悪い ことをした。』 T『仕方ないよ。もの凄い悪天候だったって?』 J『まあな。スタート時点で、現地は暴風波浪警報が出ていた。とても まともに走れる状態ではなかったが、午後からは快晴という予報だった からな。乗り切れるだろうという予想で走り出したのだが、甘かった。 後で聞いたら参加予定の半数はDNS(Did Not Start)、出走を キャンセルしたそうだ。』 この後、国道走行中に歩道まで吹き飛ばされて転倒寸前に。時間を 貯金すべき峠の下りでは殺人的な突風の為、サドルに跨る事すら ままならず。60.8㎞地点のPC1(チェックポイント)手前で あえなく時間切れとなった。 T『天候さえまともだったら完走できてた、と?』 J『かもしれない。ただ、今回の200は走れても、300、400、そして 600は無理だろう。実際に走ってみて、それは確信した。悪天候を言い訳 にはできないと思う。』 T『それはどういう・・・』 J『根本的な敗因は別にあるって事だ。細かい事柄は多々あるが、大きく 一言で言えば アナログな戦略と装備の限界 という点に尽きる。』 T『そもそもデジタル機材に頼るのが嫌だったんだろ?』 J『そうだ。本場フランス、古(いにしえ)のブルべではGPSもサイコンも 無かっただろう。並み居るローディーに交じって、ガード付きスポルティーフ で完走したかった。』 T『で、ゴール地点でドヤ顔をしたかった、と。』 J『恥ずかしながら、そういう事だ。しかし、そんな甘いものじゃなかった。 余程の健脚の持ち主でなきゃ、そんな余裕は持てないだろうな。私ごときの 力量では、貧弱な体力と技術を機材で補うしかない。そして、現代のブルべ ではそれがスタンダードになっている。』 T『他の参加者は初めからそうしてると思うが。』 J『当然の事ながら、フロントバッグなんて誰も付けてやしない。手元シフトと ビンディングペダルのロードバイクにGPSとサイコン装備。しかしそんな 走りに徹したスタイルじゃなきゃ、制限時間内に走り切る事はできない わけだ。悪条件の中、それを嫌という程思い知らされた。』 期待を裏切り、天候はこの後悪化の一途を辿る。 結局、フォトコントロールの為のこの画像も無駄に。 T『で、どうすんだよ今後は。ブルべ、まだやるの?』 J『やらいでか!リベンジするぞ。この悔しさをそのままにしておけるものか。 200、300、400、そして600。目指すはシューペル・ ランドヌールじゃあ!』 T『こりゃまた大きく出たなあ。大丈夫か、そんな大風呂敷を広げて。』 J『うーむ、帰りのフェリーの客室で≪エースをねらえ!≫を一気読みした 影響があるかもしれん。とにかく、走り屋を自認していた若かりし頃の 気持ちを思い出したのだ。』 T『またいつもの病気が出たな。』 J『そう言うな。場数を踏んで、少しでも余裕が出るようになったら・・・ ウララにももう一度、走ってもらおうと思う。200だけでもな。 その為にも、まずは機材を整えよう。そして戦略を基本から立て直す。』 T『機材?まさかとは思うが・・・』 J『イマドキのロードバイクがどうしても必要だ。GPSも、サイコンも、 その他周辺機器も。金欠のスパイラル、再び。』 T『あのさあ、その話、奥さんには・・・』 J『まだ話していない。それが最大の障壁なのである。実家に帰る!なんて 言い出すかもしれん。しかし、もう賽は投げられたのである。』 J『俺は匙を投げたくなってきたよ。気持ちは分かるが、知らんぞ、 どうなっても。』 そういう訳で、初めてのブルべは残念な結果に終わってしまいました。準備段階から多くのアドバイスを頂きました和歌山のKさん、オダックス近畿の皆さん、応援してくださった輪友の皆さん、本当にありがとうございました。今後も懲りずに挑戦していこうと思います!(準備に時間がかかるので、もうちょっと待っててね)
by james_y1964
| 2016-04-24 07:02
| 『書斎にて』
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Comments(8)
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shin
at 2016-04-24 16:56
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えぇ、ローディの軍門に降るのか!せめて、クラシックロードにしようよ。ナンチャラコルサまで行かなくっていいけど。
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james_y1964 at 2016-04-24 17:42
Shinさん、ご安心ください。
そっちのハートは失ったりしませんから。クラッシックロード(フルシュパーブ)のパーツは手放したりしません! ただ、そのくらいショックが大きかったのです(大泣)。もう悔しくて悔しくて! まずは完走。そして然るべき時がくれば、再びクロモリスポルティーフの流麗可憐号で完走です!それで本当の意味でのリベンジとなるのです!もう妄想が暴走(笑)!
捲土重来はぜひ川西200kmで。本年度は全員完走といううれしい結果に終わりました。来年度はいや~なバイパス区間を旧道に切り替えてさらなる走りやすさを目指す予定です。
スポルティーフで走っているわたしですが、サイコンは必須です。さらに夜間走行が長くなる場合にはバックライト付きのGPSに大いに助けられています。 いまどきの機材でしたらパナのディスクロードがいいですよ。クロモリ&泥よけ用ダボ付きですから。
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at 2016-04-27 22:40
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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shin
at 2016-04-29 00:47
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もう40年近くも昔の話になってしまいましたが、私も当時開催されていた琵琶湖一周サイクルマラソンに参加したことがあります。大津からスタートして、ジェームスさんの場合と違って好天気なのに、半分くらいの木ノ本で日が暮れてしまってリタイア。木ノ本は日が暮れると、本当に真っ暗でした。まだ行程の半分ですがこれ以上走るのはとうてい不可能、しかし車は大津に置いてきてあるのでどうしても戻らなければなりません。とりあえず木ノ本の駅までは来てみたものの、輪行袋は持ってきていませんでした。結局一時預かりに自転車を預けて、JR(当時は国鉄)で大津まで行って、車でもう一度高速を使って木ノ本へ戻り、預けた自転車を引き取って、また高速で大阪へ帰りました。当時はまだ学生だったかな、想定外の高速の利用で、所持金が不足して高速代が払えず、道路公団に借金して帰りました。お金が足りないのがわかっていながら、それでも高速を使わざるをえないほど遅くなり、帰り着いたのは深夜でした。ほんとに身の程知らずで、琵琶湖一周を走れるほどのスピードも、体力もなかったんですね。もちろん今だにありませんから、リベンジはできていません。何事も準備と、身の丈を知ることは大事ですね。
って、まるでしくじり先生やん!(^O^)
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james_y1964 at 2016-04-29 03:12
やのさん、勿論神戸方面のブルべも視野に入ってますよお!その折にはぜひよろしくお願いします。
現在周辺機器についてお勉強中。そして新兵器注文も、間もなく注文予定です! 久々にドキドキしてきました(笑)。
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james_y1964 at 2016-04-29 03:18
内緒さん、わかりますわかります。私も本心はそうでした。
しかしとにかく完走できなかったのが悔しくて、火がついてしまったわけであります。 ブルべについては賛否両論ありますが、当ブログではあえて触れない事にしますね。私自身、どっちつかずの身、ノンポリに近いですから。楽しけりゃいいかな、と言えば身も蓋もありませんが(汗)、ちゃんとした議論は別の場で論じる事にします。 とはいえ、保険はもちろん、最低限の安全確保は肝に銘じておきますね!
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james_y1964 at 2016-04-29 03:24
shinさん>似たような経験、皆さんされてるんですね(笑)。
ところで、今回のブルべ参戦で、今まで敬遠していたスポーツ走行(?)にちょっと関心が高まりました。純レースではありませんが、リミットがあるとやはり走り方も変わります。 なんとなく、自転車趣味のすそ野が広がったみたいで、新鮮な感覚を抱きました。これでこれはアリかもしれんな、って。もうちょっと、首を突っ込んでみようかなって思ってます。
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