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2012年 01月 22日
去る1月15日(日)に走った、あ~るさんお誘いのサイクリングレポートです。いやあ、楽しかった(笑)!
ちなみに私のカメラはバッテリーが不調で(寿命?寒さの影響?)、写真の大半はあ~るさん撮影の画像をお借りしました。せっかくの美しい写真、リサイズせずにUPしてありますので、クリック・拡大してご覧ください(拡大できるのがあ~るさん撮影画像)。 定期観光バスの様なタイトルだが、今回のサイクリングはこの表現がぴったりくる。隣県の県庁所在地周辺に、あれほど私の興味を引くスポットが点在するとは。今回あ~るさんに案内して頂くまで、私は全く知らなかったのである。徳島、恐るべし。 2012年、年始。私の長年の夢であったオーダースポルティーフは細かい問題点が残るものの、一応の完成をみた。軽く試走したいと思っていた所へ、タイミング良くあ~るさんからサイクリングのお誘いがあったのである。 『私も丁度11速車が仕上がった所でして。プレ披露というか、自慢仕合いっこというか。』 『いいですねえ。』 『コースは吉田さんの希望に合わせますよ。何でしたらそちらに出向いても良いですが。』 『それでしたら、ぜひ案内して欲しい所があるのです。徳島市内なのですが。』 『え?市内ですか?』 徳島市在住のあ~るさんにとってはまさに生活圏内。内心恐縮ではあったが、実はかねてから訪れたい箇所が幾つかあった。距離もほどほど、激坂も無いだろう。新車のシェイクダウンにはうってつけではないか。 『なるほど。そういう事なら色々と小ネタを繋いで、手ごろなコースを組んでみましょう。私は普段から目にしている場所ですが、案外吉田さんの好みかもしれません。』 集合場所はあ~るさんのご自宅のすぐそば。自走しても良いのだが、万が一を考えて車に自転車を乗せて行く事にした。 2012年1月15日(日)。10時集合の約束だったが、極度の方向音痴の私は10分以上遅れて到着。お互いの新車を鑑賞しながら自転車談義が弾み、スタートはますます遅れてしまう。これではイカンと、あ~るさんお手製のルートマップを頂いて出発。風が冷たい曇り空だが、幸い雨は降らない予報である。 激しく車が往来する国道を避け、あ~るさんの誘導で裏道を抜ける。最初の目的地は勝浦川の側に建つ古刹、丈六寺。寺の創建は奈良時代以前にまで遡り、境内は国指定重要文化財の宝庫である。ただし本腰を入れて見学していると、ここだけで時間が経ってしまう。有名な血天井を目に焼き付け、後ろ髪を引かれる思いで後にする。 ![]() 雪化粧のシーンも絶品だそう。 ![]() 『吉田さん、テンション上がり過ぎですよ。』 ![]() ![]() ![]() 手形が残る縁板を、回廊の天井に残したもの。土佐の英雄は讃岐と同じく、阿波でも 悪役扱いである。 『お次は・・・山サイですよ。』 『山サイですか。担ぎは・・・』 『当然あります。』 坂が苦手なあ~るさんが笑顔で案内する理由は承知している。なにせ次の目的地は日本一低い山、弁天山なのだから。名前だけは知っていたが、訪れるのは初めてだ。 全国になぜか複数存在する“日本一低い山”。それらの大半は土を盛って作られた人口の山だが、今回登る弁天山は正真正銘の天然の山である。登山口の鳥居の前で記念撮影した後、早速担ぎ上げ開始。が、一瞬で山頂に到着だ。標高6.1mの山頂にはご丁寧に記帳所まで設けられている。せっかくなので“ジェームズ吉田”と記帳。 『芸能人が来たのかと思われますよ。』 あ~るさんの言葉に羞恥心を取り戻すが、時すでに遅し。脇には本物の芸能人、福山雅治の色紙が掲げられていた。 ![]() ![]() 小さな峠を越えると、お昼時である。ご当地グルメを所望する私の為にあ~るさんが案内してくれたのは、徳島ラーメンの名店・可成家(かなりや)。冷えた体を温めながらの自転車談義の後、予定を変更して最近開店したサイクルショップを訪問する事に。ここから吉野川を渡ったのだが、橋の上はまともに風を受け、なかなか思う様にスピードが乗ってくれない。再び体は冷えて、鼻水が垂れるのを我慢しながらのぺダリング。しかし流石一級河川、橋の真ん中から見渡す雄大な風景は見応え満点だ。 ![]() ![]() 渡るのは風がきつくてものすごく大変》というローカルニュースを見て来たばかり であった。まさかその日のうちに実体験する事になろうとは。 『吉田さん、橋を渡ったら“トトロの森”を抜けますから。』 はて、徳島にジブリ関係の施設などあったかしらん。吉野川沿いの自転車道に入ってしばらく進むと、 『左の木立に脇道が延びているでしょう。そっちに入ってみてください。』 あ~るさんの言葉に従い、木々の小道にペダルを進め、ようやくその意味が理解できた。なるほど、茂みはすぐ脇を走る車道を完全に遮り、確かにここだけ別世界の雰囲気を醸し出している。木立は一瞬で終わるが、これがなかなか味わい深い。 『確かにトトロが出てきそうですねえ。こりゃ面白いスポットだ。』 『先日ここを見つけて勝手に命名したのですよ。吉田さんの好きそうな小ネタと思いまして、今回寄ってみた訳ですね。』 完全に私のツボを心得ているあ~るさんであった。 ![]() 全く見えないのが凄い。 訪問したショップ《サイクルサイエンス》でウェアや小物を色々と物色したが、残念ながら適当なサイズの物が無く、何も買わずに辞する。親切な店員さんだったので申し訳なかったが、そう遠くはないので、次回訪問の際にはツール類を購入しようと思う。 『次は甘味処に寄りましょう。吉田さん、“滝のやき餅”って知ってますか?』 『いえ、知りません。食べた事も無いですが。』 『お店が定休日でなければいいんですが・・』 コースは既に徳島市中心部、眉山のふもとに迫っている。えらく寺が密集しているエリア、その名も“寺町”の一角に、そのお店はあった。木製の手すりが付いた古い木造家屋が残されているが、営業しているのはその奥の新店舗。その脇に石段が延びており、“白糸の滝”と彫られた石碑が据えられている。なるほど、それで“滝のやき餅”なのか、と納得する。お店が営業している事を確認して一安心。時刻は丁度16時を回ったところで、客は我々以外に数組いる程度だが、皆焼き立ての餅を買うべく店内で焼き上がりを待っている様子。 『この上に遊歩道がありまして、桜の名所になっています。さて、せっかくですからオープンテラスでお茶を頂きますか。』 ホットコーヒーとやき餅のセットを注文し、焼き上がりを待つ。真っ赤な敷物の縁台に腰を下ろすと、気分はすっかり水戸黄門である。 ![]() ![]() ![]() 改めて周りを見渡すと、これがまた、実に私好みのロケーションである。急勾配で登る古い石段、その脇に傾きかけた旧木造店舗、斜面に貼りつく様に建てられた茶店、その上から流れ落ちる細い滝・・・・。運ばれてきた焼き立ての餅が美味だった事は言うまでも無いが、私が本当に驚いたのはその帰り際だった。 『せっかくですので、ぜひお店の中もどうぞ。』 店員さんに言われて店の奥へ進むと・・・・私はもう、完全に舞い上がってしまった。 詳しい説明はあえて避けるが、徳島市訪問の際には是非ここでお茶を飲んで頂きたい。小ネタどころか、穴場中の穴場と言っていいだろう。 ![]() ![]() と思ったが、あいにく“飲用の際には煮沸する事”との注意書きが。 雨こそ降ってはいないが、そろそろ日が落ちてくる時間である。最後のスポットに向かう道中、市内中心部で進む再開発についてあ~るさんからレクチャーを受ける。 余談だが、全国の地方都市が人口減少や地域産業の低迷など、その“地盤沈下”に悩まされている事は周知の事実であり、徳島市や高松市もその例外ではない。しかし今回案内された開発エリアには様々な工夫が盛り込まれており、実際多くの視察団体を受け入れてきた実績もあるという。私ごとき素人にはその苦労は計り知れないが、隣県の住人として、ぜひ徳島市の更なる活況を願いたい。 いよいよ今回のクライマックス、人柱伝説の残る福島橋である。河口近くの中州を繋ぐこの橋にまつわる伝説は、失礼ながら全国に残る同種の昔話とそう変わり映えするものではない。しかし新しい橋に付け替える際に、わざわざ昔の石積みの橋脚を残し、更にはそれを見学できるように回廊まで設けるという、恐ろしい程の根性の入れ様である。 『しっかりした案内板も設けられていうのは嬉しいですねえ。しかし、普通ここまでしないでしょう。』 『それには訳があるのです。実はこの古い橋脚を取り壊そうとした時・・・』 あ~るさんから聞いた実話は、伝説以上に身の凍るストーリーであった。ブログにUPする度胸は無いので、興味のある方は直接あ~るさんの口から聞いて頂きたい。 ![]() ![]() こんなロケーションは珍しいだろう。 これにて予定コースは終了である。最後はあ~るさんの愛車が並ぶ自転車部屋を訪問し、またまた話が弾む。徳島市内にまだまだ見所がある様で、それらはまた次の機会に。充実した一日はこうして幕を閉じたのであった。 (この項、終り) あ~るさん、改めまして楽しいひと時をありがとうございました!今度は大勢で、ぜひまたご一緒しましょう。その時は峠も入れますか(笑)。 ■
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by james_y1964
| 2012-01-22 11:05
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Comments(19)
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一気に読みましたよ。ところで水族館がもれていましたね。さすがの吉田さんにも小ネタ過ぎましたか?(笑)。次回満潮時に満喫しましょう。今度は心霊スポットも入れて、チネリに乗ったイタコも呼びましょう。
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楽しく拝見いたしました。
是非とも次回は参加してみたいと思いましたよ。 2台の新車、どちらも良いですね! 詳しいアップお待ちしております~~~ ![]()
あ~るさん、水族館ですね。いや、その、写真を撮って無くって、説明が難しかったので、“再開発の話題”の中に埋没させてしまいまして(汗)。満潮時に改めてレポートしませう(笑)。
>チネリに乗ったイタコも呼びましょう それは楽しそう・・・というか、サイクリングが怪奇ツアーになりそうで怖い!! ![]()
Dinoさん、ありがとうございます。次の機会には是非ご一緒しましょう!
>2台の新車、どちらも良いですね! ありがとうございます。私のスポルティーフは改修しなくちゃいけない箇所が一部ありまして。それさえ終わればしっかりUPしますので、もうしばらくお待ちくださいね! ![]()
次回は是非。実は徳島は車の無い私には近くて遠い場所。
加藤汽船で高松に行きますので、連れて行って頂ければ幸いです。 心霊スポットは。。。怖いなぁ〜 ![]()
あ~るさんは赤、ジェームスさんは、紺?。どちらも「ジャパン・カラー」ですね。ふたり、いえ、2台並ぶと、仲睦ましい光景が何とも言えません。可憐さんのバーテープとサドルの色ですが、
いいじゃないですか、コルクカラーで。 汗を吸うと、どんな色に変貌?。 あ~るさんの新車のお名前も、お聞きしたいですね。チェンリングの黒が、赤と黒でよくお似合いです。私の愛車を 蓬餅カラーか、善哉カラーか、抹茶カラーか、番茶カラーかに塗り替えるとしたら、 ジェームスさん達のお傍に似合うのは、さて、何色でしょう。 関係ないですが、 ♪傍にいてくれる だけでいい ♪約束をした あの日から ♪遠くここまで来た二人 ♪おなじ調べを唄うのは ♪おまえのほかに 誰もない ♪そばにいてくれる だけでいい などと唄ったら最後、本当に傍にいるだけのオ○ナには困ったものです。気をつけましょうね、ジェームスさんも。自転車なら、いいけれど。(^^) ![]()
ボードマンさん、こちらこそ、次回は是非に!!今回は私のリクエストに沿ってあ~るさんがプロデュースされた小ネタ満載コースで、広く一般受けするかどうかはわかりません(笑)。
>加藤汽船で高松に行きますので、連れて行って頂ければ って、高松から徳島まで自走?!どひゃ~っ! ![]()
ボンド75さん、毎度でっす。
>いいじゃないですか、コルクカラーで。 ありがとうございます!そーでしょ、私もそう思いました。ナチュラルカラー、ダークブルーのフレームにはこっちの明るい色の方が合いますよね?ただし、イデアルはあっという間に赤茶色に変色しますので、現在、策を弄してます。いろいろと。ふふふ。 しっかし、すっごく乗り心地がいい自転車ですよ、これ。ツヨシの出番がマジで減るかも。『何だって~っ?!』(byツヨシ)
滝の焼き餅大好物です。いつも駅地下で買っています。
参道に佇む自転車の写真いい感じですね。最初の吉野川 の写真は何橋ですか? ![]()
おはようございます。
ヒルクライムに、美味しいものに、文化財のお寺・・・、 楽しそうですねー、良さそうですね!! 私も温かくなったら、走って行ってみようと思います。^^ やき餅屋はイチバンに行きたいなー、次回も楽しみにしています。 ![]()
カワイ店長、おはようございます。私は滝の焼き餅、初めて食べました。ひょっとしたら、知らず知らずのうちにどこかで口にしてたかもしれんですが・・・記憶にない(苦笑)。
>参道に佇む自転車の写真いい感じですね。 でしょ?でしょ?私はあの時点で大はしゃぎしてました(笑)。しかしやっぱりいいカメラは違いますね。欲しいー、欲しいー。 吉野川の橋・・・スイマセン、忘れました!メモっときゃよかったのですが、寒くて寒くて! ![]()
あえさん、おはようございます。いやあ、よかったですよお!こういった見所をつないでののんびりサイクリング、味があります。あえざんもぜひ!
>走って行ってみようと思います。 は、走ってですか・・・。徳島まで。うーむ、耳が痛い(笑)。今回自走して行かなかったのは・・・新車だったのでトラブルを避ける為ではありますが・・・スイマセン、私に根性が無かったからです! やき餅屋さんは他にもあるらしいですが、このお店はお勧めです!ぜひ店内奥の席で一服してみて下さい。きっとあえさんの好みではないかと! ![]()
捕捉しておきます。写真の橋は四国三郎橋といって、河口から上流へ3つめの橋です。
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すいません。字を間違えました。捕捉は補足でした。
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あ~るさん、フォローありがとうございます!
四国三郎橋
Rさまありがとうございました。 ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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カワイさま、どういたしまして。
内緒のkさん、おはようございます。おかげさまで流麗可憐号、なんとか形になりました。ふうう。ダークブルーは・・・ま、もうちょっと明るくてもよかったかもしれませんが、屋外で日光に当たるとなかなかいい味でて、気に入ってます。問題は支払いですな(笑)。家計からの借金が・・・!
ところでひとつお願いがあるのですが・・・いつも内緒でコメントを頂いてますが、ボチボチ適当なHNを定めて公開コメントをして頂きたいのです。内緒機能の場合は左上のコメント欄に表示されない為、コメント頂いた事に気づかず返信が遅れてしまうのです。 そもそも内緒機能は“やむを得ず個人情報を書く場合”“オープンにするのに問題を含む話題に触れる場合”の為の物でして、現状では特に内緒にする必要はないと思われます。 更に申し上げにくいのですが、内緒の書き込みが続くと、他の方々にしてみればあまりよくない心象を与えるケースもあり得ます(陰口をいわれているんじゃないか、とか)。 皆で話題を共有した方が楽しいですから、ぜひユニークなHNを決めて、これからも書き込み下されば幸いです!
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