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2008年 11月 23日
(1)基本的な整備のおさらい
では実際の作業に入りましょう。テキストはサイクルスポーツ1980年のグラビア記事を使います。三ヶ月に渡って連載されたこの特集、整備(レストア)に関するポイントがうまくまとめられていますので、そのまま掲載させて頂きます。整備の知識=レストアのノウハウと言って良いでしょう。 とりあえず、ざっとテキストに目を通してください(笑)。 部位ごとの詳しいメンテナンス方法は次回行うとして、今回は基本中の基本をおさらいしておきましょう。ハブとBBの調整については読み流す位で結構。 本当はPDFファイルとかにすればいいんでしょうけど、あいにく私はPCオンチ(涙)。 左右ページにまたがった記事もあるのでちょっと読みにくいのはご容赦を。画像をクリックすれば本文が読める程度に大きくなりますが、一度画像を保存して拡大すればもっと読みやすくなるのかな? という訳で、記事内の項目毎に説明を加えたいと思います。 パンク修理 えー、いくらなんでもコレくらいはマスターしましょう。ただし侮る無かれ。初心者の方は、タイヤにチューブをはめ込む際にタイヤレバーでチューブを痛めたり、タイヤビートに挟んだりして、修理の際に二次災害を発生、被害を拡大してしまう事もしばしばです(かく言う私など未だにやってます・恥)。こればっかりは場数を踏むしかありませんねえ。 チューブラータイヤの交換 ランドナーには無関係ですが、昔の一般的なロードはこんなタイヤを履いてました。ま、知識として知っておきましょう。今はほとんどクリンチャー(WO)、つまりランドナーと同じタイヤ&リムで単に細いヤツに替わった様です。メンテは楽だけど、昔気質のロード乗りは『あんなの軟弱だ!邪道だ!』と言ったとか言わないとか。 ハブのベアリング調整 これは次回、ハブのグリスアップの説明の際に詳しく説明します。 スポーク調整 こんなのは覚えんでもよろしい・・・と言ったら言い過ぎですが。 これは確かに言い過ぎでしたね、ハイ。ぬうぼマンさんからご指摘を頂戴しましたので、コメントから一部抜粋して掲載します(ぬうぼマンさん、ありがとうございました!) 『工具袋にニップル回しのひとつも入っていれば、長距離のツーリングも安心です。(中略)ホイール組みは、自転車の中では上級な技術ですが、覚えていて損の無い技術ですし、いざと言う時は確実に自分にも同行者にも役立つこと請け合いです。』 自転車のメカいじりが楽しく感じるようになれば、次のステップとしてぜひ学ぶべき技術ですね。ただ、ゼロからのホイール組みやスポーク調整は確かにハイレベルの技術で、本講座対象の超初心者レベルの皆さんが手を出すには少し早いと考えております。ブレ取り台やセンターゲージ等の専用工具も購入しなければならないし。 とは言え、とりあえず今回はテキストにある旅先でのトラブル対処法だけはマスターしておきましょう。 なお、長く乗らずにいた古い自転車をレストアする場合、ホイールのブレが発生している場合も考えられます。気になる様なら一度プロにチェック・修正してもらった方が良いでしょう。 キチンと整備されたホイールは、そうそうスポークが切れるものではありません(不慮の事故の場合は除く)。もっと言えば、ホイール組み(スポーク張り)は我々初心者が手を出すものではありません。そんなに甘いものではないのです。以下は知り合いの自転車店店長のお言葉。 『いるんですよ、自分で組んだホイールの調整を依頼しにくる人。これがバランスが目茶苦茶で、直すのが大変!店がゼロから組んだほうがよっぽど早い。』 これもあまり深く考えたことは無かったのですが、ぬうぼマンさんから以来される側からの気持ちについてコメントを頂きましたのでそのまま掲載。 『自分で組んでおきながら、プロに調整を頼むなどと言うのは言語道断(中略)。 ホイール組みは、人それぞれの工夫とスタイルがありますし、癖もあります。スポークをハブに通すところから始まっているわけですから、頼むのなら初めから頼むのが良いし、自分で組むのなら、最後まで自分で面倒を見るのが正しい。 それと、一度使用したハブ。スポーク・リムのいずれかを(もしくは全部)持ち込んでプロに頼むのもよろしくない。癖が付いていて組みにくい事この上なし。』 なるほどー。上記店長の気持ちが初めて分りました。いつか自分で組んだホイールの再調整を持ち込もうと思っていたのですが、これは大きな間違いでしたね、反省! 個人的には、ホイール組みはプロの領分と考えます。余程本格的にメカに精通しようとする人以外は、ホイール組に手を出す事はお勧めしません。そんな暇があれば走りましょう(自転車いじりを続けるのであれば、いつかはマスターしたいものですが)。 BB小物の締め付け うーむ、これは・・・。テキスト本文中、クランクを付けたままBB調整を行ってますが、この方法は旅先での応急処置としてご理解下さい。ドライバーの先をカニ目レンチ用の穴に引っ掛けて調整するなんて、工具もワンも痛みますからね。レストア作業との手順としては、まずクランクを付ける前にセッティング、更にクランクを取り付けた後に最終調整、といったところです。これも次回、グリスアップと合わせて詳しく説明しましょう。 コッタレスクランクの締め付け 記事ではクランクの締め方しか説明していませんが(締めるだけなら一般工具のボックスレンチで出来る)、初心者が知らないのはむしろ抜き方でしょう。これは説明しづらいけれど、専用工具『コッタレス抜き締め工具』(長い名前だなあ)を使ってみないとワカラナイ。 ちなみに記事にある通り、ここは何度も締め付ければクランクの取り付け穴がバカになります。従って不要に力が加わり過ぎない様、私はモンキースパナは150mmのもの以上は使わない事にしています。 ギヤ板取り付けピンの締め付け 記事にある回り止めスパナ、私はスギノ製を購入しました。が、これがほとんど役に立たない(笑)。シマノ製のものの方が若干マシでしたが、これは無理に購入しなくてもいいでしょう。指で押えつけてれば十分? ペダルの締め付け 右ペダルは正ネジ、左ペダルは逆ネジ。これは絶対間違わない事。その理由は『並木橋通りアオバ自転車店』第二巻85Pで説明されています(そこまでもったいぶらんでもいいけど)。緩んだままではいけない箇所ではありますが、締め付けすぎたら輪行時にペダルが取れなくて泣くハメになります。ここも150mmスパナ、または短めのペダルスパナで締める程度にするべし。 ブレーキワイヤー交換 旧車をレストアする際、ここは必ずチェックしておきましょう。インナーワイヤーが痛んでいれば事故の元になります。色あせたアウターワイヤーと共に交換すれば、見栄えはグッとよくなります。もちろん問題無ければそのままで結構ですが、インナーにグリスを塗るか、アウターにオイルを流し込むかはした方がベターですね。(ただしオイルが内側から染みてきて、アウターワイヤーが見苦しくなる場合も有ります。) ブレーキブロック&シュー交換 旧車に付いているオリジナルのブロックシューが入手困難になっている場合は、現行品を代用する必要があります。ショップで必ず互換性を確認しましょう。 ヘッド小物の締め付け 市販ランドナーの大半はマイクロアジャスターヘッドです。その場合ヘッドスパナは・・・要りません。手で締め付けるだけでいいんです。なぜか? 締め付けてみれば分ります。きつく締めれば、ハンドルは動かなくなります(笑)。 マイクロアジャスター式っていうのは、つまりその、そういういい加減な締め方でいいようになってるんですね、構造的に。私の説明もいい加減ですが(笑)。 これは本当にいい加減な説明でした。次回、本当のところが明らかに! という訳で、次回はいよいよ回転部のグリスアップ&調整について。最低限購入しておきたい専用工具も紹介予定!
by james_y1964
| 2008-11-23 08:36
| 『ランドナーレストア入門』
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Comments(6)
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ぬうぼマン
at 2008-11-23 21:32
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え~っと、リムのふれ取りくらいは出来るようにしておきましょう。
スポークが折れる(主に頭が飛ぶ)のは、なにもスポークテンションがおかしいからだけではなく、不慮の事故の場合もあります。 工具袋にニップル回しのひとつも入っていれば、長距離のツーリングも安心です。 また、自分で組んでおきながら、プロに調整を頼むなどと言うのは言語道断であります。 ホイール組みは、人それぞれの工夫とスタイルがありますし、癖もあります。スポークをハブに通すところから始まっているわけですから、頼むのなら初めから頼むのが良いし、自分で組むのなら、最後まで自分で面倒を見るのが正しい。 それと、一度使用したハブ。スポーク・リムのいずれかを(もしくは全部)持ち込んでプロに頼むのもよろしくない。癖が付いていて組みにくい事この上なし。 ホイール組みは、自転車の中では上級な技術ですが、覚えていて損の無い技術ですし、いざと言う時は確実に自分にも同行者にも役立つこと請け合いです。
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ジェームス吉田
at 2008-11-24 04:50
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ぬうぼマンさん、ご指摘ありがとうございます。
この連載(?)は、これまで自転車のメンテナンスなどしたことことがない程の、初めてメカをいじるくらいの超初心者の方々にその楽しさを知ってもらう事が目的という事でああいった書き方をした訳ですが・・・確かに言い過ぎでしたね。言葉足らずでスイマセン。早速一部訂正、本文中に反映させて頂きます!(一部コメントを引用させてさせて頂きますので、ご一読を・・・) 加えて、古い自転車の再生となると、ホイールにブレが発生している場合もある事をすっかり忘れておりました。ただ、BBやハブ用の専用工具すらまだ持っていない初心者の方々にホイールのブレ取り台の購入をお勧めするのはちよっとキツイとは思いますので、旧車レストアの際にはプロにブレ取りをしてもらう事、追加記載しておきます。
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numa
at 2008-11-24 19:29
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ジェームズ様 皆様
北海道のnumaです。 部品の名前もよくわからないながらもぼろぼろのユーラシアを なんとかのれるように磨いています。 拙ブログに ご丁寧なアドバイスありがとうございました。 http://blog.goo.ne.jp/dochan01/ 私のような素人には大変ありがたく 感謝しています。 お時間を割いていただきありがとうございます。 本講座も楽しみにしています。でも 無理のないよう更新されてくださいね。
はじめてホイールを組んだのは、大学一回生のときでした。私が所属していたサイクリング部では、自分の自転車は自分で組まなければならなかったので先輩に教わりながら夜中までかかって組みました。他のメンテ方法などもそのとき覚えましたが、いい経験だったと思います。
ただ、私のアルプス号ですが、改造前のホイールは自分で組みましたがこのたびの改造では自転車屋中嶋さんに組んでもらいました。しかも中古リムで(汗)。すみませんでした~。
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ジェームス吉田
at 2008-11-26 20:32
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numaさんこんばんは。
私のアドバイスは大分頼りないものではありますが、知りうる限りの情報は提供しようと思ってます。が、他の方々のご意見もぜひご参考下さいね。何分、ちょっぴり片寄った好みも入ってますから(笑)。 本講座もどんどん進めたいのですが・・・中々更新ができませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。
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ジェームス吉田
at 2008-11-26 20:36
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ひ~ろ~さん、こんばんは。
自分の自転車は自分で組む・・・とは言え、ホイールまでも!しょえーっ!ある意味英才教育ですねえ。それに引き換え我が部は・・・大半の先輩方は『メンテ?なにそれ?』てなノリのおんぼろユーラシアばっかし。今思えばすっごくもったいなかったけど・・・でも楽しかったです。
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