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2008年 11月 02日
アルプルフロントバッグの不満点は第13・14章で詳しく述べたが、いよいよその改修に着手する事にした。改めて問題点を整理すると次の通り。いずれも実用上は全く問題無く、わざわざ手を入れる必要まで無いのだが、私にはどうしても気になってしょうがない点なのだ。
(1)全体にシャキッとしない本体 (2)後ろポケットの蓋を止めるカシメ(リベット)の締め方の不合理 (3)上蓋を止めるゴムの取り付け位置が上過ぎ 一時は知り合いの本職に頼もうと思っていたのだが、必要な材料・道具はホームセンターで揃えられる事に気付き、自分でやってみる事にした。今回紹介する改修は万人にお勧め出来る物ではない。理想の形に仕上げる事へのこだわりを捨てきれない方のみ、実行に移すべきだろう。何せ、失敗すれば貴重なアルプスのバッグが台無しになるのだから。 (1)樹脂板で補強する ややだらしなく垂れ下がり気味の本体をシャキッと立たせるには、内側に補強版を入れれば容易に改善できる。 内側左右に樹脂製の補強板を入れる。このスリットはその為のものとしか思えないのだが、アルプスによると補強版は付属しないとの事。ではこのスリットは何だ? 前面ポケットにもコの字型補強版を入れる。装備を最大に収納した場合の形状を始めから保つことにより、ヘッドランプとの干渉を気にしなくて済むからだ。ただし上部に大きな隙間が出来る。ここは零れ落ちる恐れのある小物ではなく、タオルなどを入れるスペースにしよう。 ノーマル状態(左)と補強版を入れた後(右)。ずいぶん印象が違う。雨風に晒される内に帆布は次第とくたびれていくだろうが、何もしないより遥かに長く良い形状を保てるだろう。 (2)後部ポケットのカシメを打ち直す 今回最も手間取ったのがこの作業。裁縫済みで立体的構造のポケットの奥にカシメやハトメを打つのだ。かなり無理のある作業で、その困難さに私は泣きそうになった。注意すべきは作業中剥き出しになった帆布の穴である。もたもたしていると生地がほつれ、どんどん穴が広がっていくのだ。出来るだけやり直しをしないよう、慎重かつ迅速に作業を終らせなければならない。 問題のカシメ。こんな打ち方ではポケットの底が広がらず、その容量を十分発揮できない。本来は背面に独立して打つべきだろう。我が妻曰く『手抜きでしょ』。 まずはカシメを外す。タイヤレバーとラジオペンチでこじれば外れるが、生地の穴を大きくしないように注意が必要。その後フック金具を背面に再びカシメ止めし、底面に残った穴はハトメ処理する。 底面のハトメ。ほとんど意味は無いのだが、かと言って穴をそのままにしておく訳にはいかない。水抜き穴、という事にでもしておこうか(ちょっと苦しいけど)。 本来あるべき姿(と、私は思っている)に仕上がった後ろポケット。これで容量を十分生かすことが出来る。 (3)上蓋用ゴムのハトメ位置を変更する 当たり前だが、昔からの帆布タイプのフロントバッグは直方体である。アルプスのバッグの上蓋部分に注目して頂きたいのだが、その端、止めゴムのハトメの位置に違和感を感じるのは私だけだろうか。 上蓋のゴムが、嫌に上の方に固定されているのである。これではゴムが上辺を上から押えつける事になり、直方体であるべきバッグの形を崩す原因となる。現実には大した力が働く訳もなく、どうでも良いことかもしれない。しかし、心理的というか生理的と言うか、いや、普通に考えればもっと下部に取り付けるのが自然と感じるのだ。 ゴムの起点が赤丸部ではなく、青丸部であるべきと感じるのが普通の感性だと思うのだが。 こうなっている原因は、ある程度想像できる。アルプスのバッグも含め、これら後開きのバッグの固定方法および蓋の閉め方に起因しているのではないだろうか。 このアルプスのFバッグを検討した際、その蓋の閉め方(つまりゴムを引っ掛ける場所)をネットで調べてみたり、GAMIさんの掲示板で問い合わせてみたりした。どうやら皆さん、ステアリングコラムに引っ掛けたり、ステムのベルに引っ掛けたりしており、バッグ後方に付けられた専用フックを使っている方はほとんどいなかったのである。では蓋はと言うと、(フロントバッグサポーターの形状にもよるが)多くの方が無頓着にハンドルバーに覆い被せている様なのだ。従って、蓋の後部は文字通り柔軟に対応せねばならず、ゴムもこの様な位置を取っていると考えられる。マップケースを上面一杯に取っていないのも同様の理由からだろう。 第14章で詳しく述べたが、我がランドナーの大きなテーマが『ドロップハンドル3点ポジションの完全実施』である。従ってハンドルバーにFバッグの蓋が被さるなど言語道断、Fバッグサポーターの併用は必要としても、とにかくFバッグは直方体をきちんと維持したまま、正しく蓋を閉められなければ気がすまない。バッグの固定方法については後日詳しく論じるが、とにかく蓋は納得いく閉め方でありたい。 そういう訳で、ハトメの位置を引越しする。講釈はやたら長かったが、作業自体は一番簡単なものである。 マップケース手前が上面デッドスペースとして残るが、旧ハトメ跡の穴を隠すことも兼ねて、革プレートを貼るなりしてデコレーションする事を検討中。 ようやく完成。
by james_y1964
| 2008-11-02 11:34
| 『Project究極のランドナー』
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Comments(2)
ジェームスさん、こんばんわ
後ポケットの水抜き穴は、良いと思います。帆布って水はけが悪いですからたくさん雨に降られるとけっこう中に水溜りができますものね。学生のときの合宿なんかでは黒いゴミ袋に着替えなど濡れたらまずものを詰め込んでバッグに入れていましたが、合宿終盤にはほんとのゴミと化していました(^^;)。 ところで、フロントバッグで気づいた事が一点あります。アルプスのバッグではありませんが、私が学生の頃使っていたフロントバッグにはプラスチックの底板が四隅にビス留めされていました。底板の厚みがあまり無かったのですぐに割れてしまいましたが、先輩の中には1cm厚くらいの合板を底板にしていました。アルプスには元々底板が無いのですが、底板があると、荷を詰め込んでキャリアに載せたときにキャリアの左右でバッグの底が垂れ下がらないので良いのではと思います。いかがでしょうか。
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ジェームス吉田
at 2008-11-04 02:12
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ひ~ろ~さん、こんばんは。徹夜業務で会社のPCからですが(こらこら)。この連休は休日出勤で完全に潰れ、何処へも行けません(大泣)!!
むむむ!Fバッグの底板ですか。今まで考えた事も、試した事も無かったですが、言われてみれば不合理ですね。バッグよりも幅の狭いキャリアの上に置いてる訳だから、左右に垂れ下がるのは当たり前。 これはちょっと真面目に検討する価値アリですね。ただ、1cmの合板はやり過ぎのような気が・・・(笑)。 ・・・いや、そうでもないか。その位でなきゃ持たないか。 じゃ、サドルバッグはどうなんだ?アレはぶら下げてるからいいのか?じゃサドルバッグサポーターの立場はどうなる? うーむ、このテーマで一章書けそうですよ、マジで。(仕事せい、仕事。)
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