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2018年 01月 21日
三度目の200㎞ブルべである。生まれて初めて参加したのが2年前の同コース。当時はブルべの何たるかも知らず、天候不順とはいえ玉砕も仕方のない有様だった。
今回は違う。装備も整え、曲がりなりにも足慣らしを済ませた。万全の体制で走り切るつもりである。前泊は前回も利用したスタート地点近くのビジネス民宿。深酒も避け、暖房を効かせて床に就いたのだが、私はすっかり忘れていた。この宿は壁が薄く、夜通し雑音が途切れないことを。
まずは今回もお世話になるHuret2100さんこと、Kさんと再会。私のブルべの師であり、サイクリング趣味の大先輩でもあるKさんからは、スタート前からたくさんのアドバイスを頂戴している。 (今回こそ、認定じゃあ!)という思いが改めて沸き上がってきた。天候は回復し、今日一日、平野部では雨も降らないだろう。
ギアを上げず、回せるだけ回す走り方だと、先行ライダーと同スピードになる。 (よし、このまま行こう。スピードを上げるのは体が温まってからでいい。) 大切なのは『止まらない事』。ブルべの基本中の基本であるこの教えだけは死守しようと思う。
通過タイムは6:49。良いペースだが、まだまだ始まったばかりなので参考にはならない。ペットボトルの温かいお茶を購入し、ボトルに詰め替えてすぐにスタート。談笑するグループもいるが、当方にそんな余裕はない。単独走行になるが、今回はGPSを装備しているので何の不安もない。
急がず焦らず油断せず。マイペースで走っていると、後続ライダーの集団に追いつかれた。先を譲ろうとするも、だれも追い越してくれない。仕方がないのでそのまま走るが、集団を先導しているようで悪い気はしない。もちろん錯覚だが、自分が道を間違えていないか、時折後続を確認するのは小心者の証である。先導走行は貴志駅の手前まで続いたが、信号待ちの際に先に行ってもらう。慣れない事はプレッシャーとなり、負担が積もる気がしたからだ。
貴志駅で写真を撮り、この後に控える上りに備えて防寒用アームカバーを脱ぐ。そうするうちに集団は次々と走り去り、あっという間に一人ぼっちになってしまった。しかし時刻はまだ7:40。ペースは決して悪くはない。 (焦るな、焦るな。止まりさえしなければいいんだ。) トイレを済ませ、再びサドルに跨った。
紙地図併用ならある程度先が読めるのだが、GPSの誘導に頼り切った場合、その点がおろそかになる。『平面を走る』のではなく『線上を走る』というイメージか。普通のサイクリングが持つ“道に迷う、道を迷う”といった楽しみは疎外されるだろう。ブルべでは仕方ないが、自分のサイクリングにはGPSは合わないなあ、と思う。
52×11という、普段使う機会の無いトップギアで一気に下る。下りは貴重な時間稼ぎのステージだ。平野部に戻り、(ああ、前回はあそこの店の前で濡れた地図を広げて現在地を確認したなあ)などと思いつつ、再び登りに差し掛かる。この先のピークにあるのが通過チェックである道の駅、しらまの里だ。前回はその手前でギブアップしたので、川沿いを上るこの道には感慨深いものがある。しんどいことはしんどいが、先の黒沢程の斜度ではない。ぐんぐん登ると、前回辿り着くことの叶わなかった道の駅、しらまの里が見えてきた。 通過チェック3:道の駅 しらまの里(参考タイム!10:30)有人チェックorレシート取得 Kさんからは、しらまの里に10:00に着けば大丈夫、とのアドバイスを受けている。ドキドキしながらチェックを受けると、9:58! (よし、これならいける!) この先しばらく続く下り基調の道に備え、ウインドブレーカーを着込み、そそくさと出発。 下り坂は期待したほど長くなく、アップダウンが延々と続く。前半の山場、二つのピークを終えて緊張感が少し緩んだ事は否めず、ややペースダウン。それでもどうにか山間部を終え、下界の空気を感じるころには小雨も上がった。海沿いの国道に出てすぐのところに、PC1のコンビニがあるはずだ・・・と思いきや、無い。実際はもう少し走った後、それも小高い丘の上にコンビニの看板は意地悪く立っていた。 PC1:ファミリーマート切目口店(9:41~13:42)レシート取得 このPCが107.7㎞だから、ほぼ中間地点である。参加者の多くが昼食を取るポイントでもあり、店の周りには立てかけられた自転車と、座り込んで食事を取るライダーが多数。 ここに12:30に着くことが目標だったが、すでに12:40分。決して悪くはないタイムだが、あまり余裕はない。自分の実力では、あまりゆっくり休憩を取る時間が無いのだが、体が冷え切っており、このままではマズイという自覚はある。 (よし、割り切って昼食休憩を取ろう。温かいものを食べて、13:00には出発だ。) カップ麺(担々麺)とレンジで温めてもらったおにぎり2個を腹に入れていると、私の自転車を起こしてくれている人がいる。どうやら柵に立てかけていた自転車が強風で倒れたようだ。お礼を言って、マシンに異常がないか確認。ハンドルバー右側に装着したサブライトを直撃したようだが、問題なく点灯。換装したばかりのRメカ(アルテグラ)に傷がついたのは悲しかったが、自分にとってここは戦場、そんな事は気にしていられない。
(うわ!さっきの転倒でヘッドパーツがイカれたか?!)と焦ったが、前輪を持ち上げてみても異常は無い。恐る恐る走り出してみると、Fタイヤがぺっちゃんこではないか!ここにきて痛恨のパンクである。 (焦るな、焦るな。これもブルべだ。15分以内に修理すればいいんだ。むしろ手間のかかる後輪じゃなくてよかったと思え。) しかし人間、落ち着けと思えば思うほど焦るものである。チューブの入れ替えをぞんざいに行った結果、再びチューブに穴が。2本目のチューブを大汗かきながら今度は丁重に入れ替える。ようやくスタートする頃には13:40になっていた。 (もう替えチューブは無い。時間的な余裕もない。膝がどうこういっている場合じゃないぞ。後半はひたすらぶっ飛ばすしか無い!) まさかこんな事になろうとは。しかしこの先に本当の地獄が待ち受けていることを、この時点で私は知る由もなかったのである。 (続く) ジェームス吉田を襲う悲劇とは?!次回後編『死闘編』にご期待ください!!
by james_y1964
| 2018-01-21 10:23
| シューペル・ランドヌールへの道
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Comments(7)
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テッチョレロ
at 2018-01-22 14:42
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頑張れ中年サイクリスト!(もう初老?)
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shin
at 2018-01-25 09:57
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ジェームスさん、関係ない話で恐縮ですが、耳寄り情報です。もしご存じでしたらごめんなさいね。四国高速バスが、昼行便だけ輪行の取扱いをしているそうです。ただし共同運行の阪急バスや阪神バス、南海バスはダメみたいなので要注意。あと、徳島の本四海峡バスもOKですが、やはり共同運行しているJRバスはダメ。でも、これで京阪神へ輪行しやすくなりますよ。京阪神以外にも、たとえば関東や信州へ行くのにも岡山を回らずに、四国高速バスで大阪駅へ出て新幹線とか。コストダウンできるし、時短にもなりますよ。
四国高速バスのホームページの、「よくある質問」のページ、下の方の「ご乗車時の質問」6番目にあります。 www.yonkou-bus.co.jp/fqa/
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demekin_san at 2018-01-25 14:38
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james_y1964 at 2018-01-26 18:38
テッチョレロ君、声援感謝!後編で顛末が明らかになりますよん!
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james_y1964 at 2018-01-26 18:41
shinさん、情報ありがとうございます。
過去に一度だけ、関西へバス輪行した際に、会社によってまちまちという事は知りました。そっか、-四国高速バスならOKね。ただ『混んでるときはダメよ』ってな案内もあったような・・・ 予約時に確認せねばなりませんねー。
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james_y1964 at 2018-01-26 18:43
demekin_sanさん、共感頂き、ありがとうごいざいます。やった人しかわからないあの感覚・・・。
後編、もちょっとだけお待ちくださいねー!
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shin
at 2018-01-26 21:54
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ジェームスさん、もちろんバス輪行は、人だけでなく自転車も要予約ですよね。かくいう私は、バス輪行未経験です!^_^;
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