最新の記事
カテゴリ
初めて読まれる方へ 『Project究極のランドナー』 『東かがわ市右往左往』 『足の向くまま同行二輪』 『同行二輪特別編・TOMへの道』 『ランドナーレストア入門』 『サンツアーよ、永遠に』 『P.究極のスポルティーフ』 『書斎にて』 『阿讃の峠と温泉と』 四国讃岐の片隅ミーティング 小説『幻の峠』 『スポルティーフで行こう!』 『讃岐旧街道を走る』 『阿波五街道を走る』 シューペル・ランドヌールへの道 旧街道で四国一周! 憧れの旅、とっておきの旅 以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2016年 10月 30日
*うどんポタのレポートの前に、先日エントリーしたブルべの結果報告をさせて頂きます。
スタート地点、和歌山市マリーナシティすぐ近くのビジネス旅館(というより民宿)に前泊。前日、出発ギリギリまで仕事をしていた上、準備も予習も不十分なままの遠征である。舐めていたわけでは決してないが、致し方無い。就寝間際までコースの予習をしていたため、十分な睡眠を取れたとは言い難い。しかし眠れていたとしても結果はたいして変わりなかったと思う。
初めてのビンディングペダル、初めての手元シフト、初めてのGPSナビ(ガーミン)。なにもかも初めて尽くしの新車である。 『登りに備えて、脚を残しとかないと。』 『そうそう、今(足を)使い切ったってしょうがないし。』 《約7.4㎞平均斜度9.4%、序盤で足を使い切ることもないのでよっぽどギア比の低い方以外は「押し」もありでしょう》 とある。躊躇せず押し登っていると、どんどん抜かれていくではないか。押しているのは私だけである。 (おいおい、話が違うじゃないか!) 後にKさんに聞いた話によれば、かなりタフなこの山岳コースに参加しているのは、それと分かっている変態さん(失礼!)が大半との事。とにかく、この辺りで全体集団から相当遅れを取った事は間違いない。 時計を見ると9:15。下りで稼いだとはいえ、驚異的な追い上げと言えるだろう。これはもしや、と期待が募る。ようやく足の方も走りに慣れてきた様で、余程極端な斜度でない限り、登りも辛くなくなってきた。 護摩壇山に近づくにつれ、再びきつくなるアップダウン。国道480号線の途中、先行する数名の足が止まっている。何と国道が通行止めになっているではないか。その場に居合わせた一人がう回路に詳しいとの事。一行は彼の後を追って脇道に逸れるが、私一人がそのペースについていけない。コースを外れてしまえばガーミンは頼りにならず、心細さは一気に募る。この辺りから参加者の姿をほとんど見かけなくなってきた。 通過チェック3:花園中南(参考タイム10:16)有人チェックorフォトコントロール チェックタイムは11:19。ここから最大の難所、護摩壇山の登りが控えている。もはや時間内完走は難しいペースになって来た。 『6時スタートは私が最後でしょうか。』 『・・・そのようですね。けど頑張ってください。』 気遣ってくれる女性スタッフの表情に悲痛さが浮かぶ。それでもなんとかゴールまで走りたい気持ちはあった。
沿道の松林の根元に、マツタケが群生している。なんで誰も取らないのだ、と思ったら、ただの枯れ葉だった。しっかりしろ、自分。 脈絡のない思考。目の前に次々と浮かぶ風景。ふと我に返ると、それらが夢だった事に気付く。 (・・・夢?て事は今、完全に居眠り運転していたのか?!)
追い抜いていく自転車はもういない。私は路肩に自転車を転がして、落ち葉の上に横になった。5分でいいから仮眠を取ろう。朦朧としながら再び立ち上がって時計を見ると、あっという間に30分が経過していた。這いずるように高野龍神スカイライン(国道371号線)に辿り付く。 『中盤の区間はエスケープルートもありませんし、輪行もできません。万が一の際はクルマでレスキューに向かいますので、遠慮なくご連絡下さい。』 スタート前にKさんから頂いた暖かい申し出でに、私はなりふり構わずすがる事にした。もはや遠慮などしていられる状況ではなくなったのである。幸い、携帯電話の電波はかろうじて受信できた。 完走は絶望的だが、走れるところまでは走ってみよう。今回のコース、時間制限があるのは169.3㎞地点のPC1(~17:16)だけである。急いで事務局にDNFの連絡を入れることもあるまい。護摩壇山を下るくらいまでは走ろう。走れるだろう。立ちゴケを2回食らいながら、スカイラインのアップダウンをボロボロになりながら進む。
15:10、食堂はとっくに営業終了。パンとジュースを購入、胃袋に流し込む。ここに13:00到着というのがボーダーラインらしいので、もうリカバリーは絶対不可能だ。再びKさんに連絡を入れて、ピックアップポイントの打ち合わせ。 18:10、とっぷりと日は暮れていた。ようやくたどり着いた道の駅は既に営業終了。事務局には途中、DNFの連絡は入れておいた。程なくしてKさんのクルマが到着。完膚なきまでに痛めつけられた山岳コースを、逃げる様に後にしたのであった。 (この項、終り)
こうして見事にDNFとなったブルべであったが、翌日はKさんと一緒に極楽サイクリング。山中にいきなり現れるカフェで絶品のオムライス、そして行列のできるジェラート屋さん。これぞサイクリング、といった絶妙のコース。 市内中心部から少し足を踏み入れた途端、いきなり山々に包まれるのが和歌山サイクリングの特徴か。Kさんに案内されるまま、心行くまで好天の和歌山路を満喫したのであった。
今回もKさんには大変お世話になりました。これからも和歌山ブルベに挑戦しようと目論んでおりますので、その際にはアドバイスよろしくお願いします!何から何まで、本当にありがとうございました。
by james_y1964
| 2016-10-30 22:11
| シューペル・ランドヌールへの道
|
Comments(4)
ひ〜っ、記事を読んでこちらまで苦しくなってきました(笑)
時間通りに通過しなきゃならないと追い立てられるのは辛そうですね〜、私にはとてもできそうにありません。 それでも、(自転車買っちゃったし)また立ち向かうんでしょう。次回の健闘をお祈りしてます。
0
Commented
by
shin
at 2016-10-31 23:47
x
龍神は、今年の2月の初めに行きましたね。もちろん車で。高野山から龍神スカイラインを行くと所々山陰に残雪があり、スタッドレスでなければ引き返さなければならないところでした。
昔から龍神は良い温泉が出るので、お殿様が泊まったという温泉旅館なんかもあって、入浴だけでもできたはず。旅館だけじゃなくて外湯もあるので、せっかく龍神でDNFになっちゃたんなら、疲れを癒すのに入ってこられたら良かったのにね。でもこの様子じゃ、そんな余裕もなかったんかな。 ちなみに護摩山って、護摩壇山ですよね。
Commented
by
james_y1964 at 2016-11-03 07:27
Commented
by
james_y1964 at 2016-11-03 07:29
|
ファン申請 |
||