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2012年 11月 11日
大銀杏の周りをしばし散策した後、脇道にそれて昼食に向かう。今回のランチは以前訪れた事もある古民家カフェ≪のうさぎカフェ&ギャラリーくるみ≫。12時の予約になんとか間に合い、窓際のテーブル席に陣取った。二年前の訪問時は開店からわずか半年後という事もあり、客は私一人だった。失礼ながらこんな山奥で商売が成り立つのか、と心配していたのだが・・・今日は私の他にも家族連れが二組。帰宅後ネットで調べたところ、ブログに訪問を記す常連客もできたらしい。これからもずっと五名にあり続けて欲しいお店である。
大人のサイクリングはこうでなくっちゃ。 昼食を終え、徳島に向かう。日下集落からしばらく国道377号線と合流していた県道2号線は、大窪寺への新道・五名トンネル付近で再び独立し、旧市場町へと下っている。ところがこの道がよく整備された至って普通の県道で、どうも面白そうにない。しばらく地図を眺めていた私は、ある事に気がついた。 (県道に沿って、えらく旧道が残っているじゃないか。こっちを走った方が楽しくないか?) この判断は大成功だった。かなりの部分が残っている旧道は、現県道と交差しながら、山裾の集落を縫う様に走っている。旧規格の道幅と適度に荒れた路面は完全にランドナー向きで、ロケーションもなかなかのものである。もっとも新道が開通する以前、この旧道が本線だった事を想像すると、このルートはかなりの難所だった事だろう。集落を繋ぐように走っているこの道は、明治以前の“日開谷越”のルートそのままに通されたのかもしれない。 通行止めになっているので(一部落石があるが、自転車なら通れなくは無い)、 通行は自己責任にて判断して頂きたい。 下り坂は平地に変わり、ゴールが目前に迫った。例によって撫養街道に交わる箇所を終点としたいのだが、ここまで平地に下れば道路は縦横無尽に敷かれ、どれが峠からの本線か分からない。人の通るところに道は敷かれるのであって、平地の集落エリアにおいては『あれが街道の本線、こっちは支線』と決めるのはナンセンスだろう。私はとにかく道なりに撫養街道、つまり徳島県道12号線へと出れば良しとしよう、と決めた。 ところが、最後の最後で思わぬアクシデントが発生したのである。日開谷川沿いに走っていると、頭上に『阿波市阿波町』の境界看板が現れたではないか! (え?何で?何で阿波町に出るのだ?!) これのどこがアクシデントなのか、説明が必要だろう。 この峠は讃岐から阿波の国・市場へと下る街道であるからして、ゴールは旧市場町でなければならない。と、私は決めていた。多少ルートがいい加減でも、これだけは遵守したかったのだ。現在、旧阿波町と旧市場町は合併して、共に阿波市となっている。とはいえ、私がゴールを飾りたいのはあくまで旧市場町であって、旧阿波町ではない。しょうもない事だが、本人はいたって大真面目なのである。 (どうした事だ。道なりに下れば市場町のはずだが、どうして阿波町に入るのだ。道に迷った筈も無いし・・・) 私は完全にパニックに陥ってしまった。慌てて10万図の道路地図を見た所で、混乱した頭では何処をどう間違えたのか分からない。来た道を引き返し、田んぼの中の何も無い道を30分以上さまよった挙句、どうにか県道12号線に合流したのだった。 これにはトリックがあった。私が見て混乱した境界標識は日開谷川が吉野川に流れ込む手前。実はそこから河川敷に下流に向かって西側だけが、旧阿波町に含まれているのである。走っていた県道2号線は、一瞬阿波町をかすめるのだ。ところが持参した現行の地図は合併後のもので、旧町境は記されていない。いくら眺めても分からないはずである。 土壇場で余計な体力を使ったが、あとは温泉に浸かるだけだ。私は湯船で寛ぐ事だけを励みにペダルを踏んだのだが、そうは問屋がおろさなかったのであった。 (この項、終り) ≪温泉情報≫ 金清温泉白鳥荘 J『しかしまさか、あんなオチが待っているとは思わなかったなあ。』 M『ちゃんと調べて行かないからですよ。そもそも温泉に向かう途中に、大きな看板が あったじゃないですか。“白鳥荘・休館中”って。』 J『しかしだな、休館してるのは宿泊施設だけで、お風呂はやってるって淡い期待を 抱かないか?その表記の仕方だと。』 M『そういうのを希望的観測って言うんです!けどヘトヘトになって辿り着いた温泉が 閉まってた時の、相棒さんの顔と言ったら・・・あはははは!』 J『笑うなよ!だいたいああいった施設を、なんであんな山の中に造るのだ?いくら 何でも住宅街から離れ過ぎてるぞ。』 M『休館って言うより、閉館って感じでしたね。併設のバンガローなんて廃墟みたいに なってたし。』 J『もともとあまり客足は多く無かったらしい。』 M『HPを見たら、平成24年4月から平成26年3月31日まで休館なんですって。』 J『いや、新しいニュースだと、それも怪しくなってきたみたいだぞ。』 M『どっちにしても、次回からはもうちょっとしっかり下調べをしましょうよ。』 J『と言う訳で、今回は最後が締まらない結果になってしまった。』 M『グダグダでしたねえ。』 金清温泉 白鳥荘 徳島県阿波市市場町尾開字日吉415-1 TEL:0883-36-5678 泉質:ナトリウムイオン(だったらしい) 営業時間:10:00~22:00(だったらしい) 定休日:第二火曜日(だったらしい) 入浴料:大人300円(だったらしい) 施設HPはこちら・・・って、休館のお知らせになってますがな!
by james_y1964
| 2012-11-11 20:53
| 『阿讃の峠と温泉と』
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Comments(6)
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MTBと、クロスに、乗ってる50歳
at 2012-11-11 22:57
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大変楽しく、読ませて頂いております。私も、香川県民(西讃)ですが…勉強に、なりますし、ランドナーにも、興味が、わいてきました。
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ジェームス吉田
at 2012-11-13 20:20
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MTBと、クロスに、乗ってる50歳さん、初めまして&いらっしゃいませ!
ご覧頂き、ありがとうございます。 西讃ですか、いいですね。そちらにも魅力的な峠がありますが、私もいずれ走りに行きたいと思っております。 ダートではMTBに敵いませんが、荷物を積んでのんびり長距離を走るにはランドナーが最適です。ぜひお宅にも一台(笑)。 これからもよろしくお願いします!
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西讃の50歳
at 2012-11-14 23:54
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私の、MTBはダートは、無理です(-_-;)何しろ古いです( ´△`)石渡のフレームで、サンツアーが、付いてます。近所を、ぶらぶらするのに使ってますm(__)mジェームスさんの、ブログを、参考にして、自転車選びをします。宜しくお願いしますm(__)m
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ボンド75
at 2012-11-16 17:53
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ジェームス吉田
at 2012-11-18 04:09
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西讃の50歳さん、今や貴重な石渡チューブにサンツアー。古くとも大切にしてやって下さいね、MTB。
ところで自転車選びには、私のブログはあまり参考にならないかも(汗)。何せパーツは国産と言えどクラッシックパーツてんこ盛りですし、そもそも80年代スタイルにこだわってますから現代的じゃないし。 ともあれ、旅する自転車を一台という事なら、今ならランドナーよりもワイドレシオのスポルティーフをお勧めします!手元シフトの現行パーツを使った、あまり立っていないフレーム(つまり中低速重視)のヤツ。いきなり高価なオーダー車は必要無いですよ~。
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ジェームス吉田
at 2012-11-18 04:15
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ボンド75さん、おはようございます。
>バッグが浮いているように見えるのですが・・。 ハイ、確かに気持ち、浮いてます。つーか、浮かせてます。ちょっと不本意ではありますが・・。少しストラップを締め過ぎなのが原因で、革ストラップの穴一つ下げたら丁度良くなるのですが、それよりもサドルにしっかり密着させる事を優先してみた状態です(ブサイク覚悟で、ちょっと実験的に)。 ただ、このBSバッグは作りが雑・・・じゃないんですが、ある欠陥のせいで(このバッグに限らず、当時の一部BSバッグ共通の欠陥)、本体がねじれてしまい、左右対称にキャリアに納まらないのも一因ではあります。 ま、この話を始めるとまたまた長~くなりますので(笑)また別の機会に!
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