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2012年 08月 19日
7月上旬、kokoさんから届いた一通のメール。
『ポタリングに行きましょう。香川の五色台をぐるりと一周、といったイメージですが、吉田さんには詳細のプランニングをお願いします。』 嬉しいお誘いメールには、猛烈なプレッシャーも添付されていたのであった。 コース(ルートラボ)はこちらをクリック! 五色台とは高松市と坂出市にまたがる山塊の総称だ。五色の峰(赤峰・黄ノ峰・青峰・白峰・黒峰)は仏教由来の命名で、山々がそんな色をしているという訳ではない。 2012年8月20日(日)、五色台北側の集合場所、香川総合運動公園の駐車場に午前8時過ぎに到着。集合時間は9時だが、気合いが入りまくりの私は夜明け前からクルマに乗りこむ程の勢いだったのである。週間天気予報は見事に外れ、昨日まで居座っていた雨雲はおおむね移動。薄曇りの中にところどころ晴れ間が広がる空模様だが、日中の暑さを考えると、この時期のサイクリングにはむしろ好都合だろう。 されている。私も欲しい・・・。 どうやら思いは皆同じらしく、早々と集合する参加者の皆さん。今回のお顔触れは主催者のkokoさん、あ~るさん、ボードマンさん、TY‐Silkさん、ノンマナブさん、ひでぼんRさん、あっしゅさん、ゆうなおパパさん、そして私の9名。参加者量のレギュレーションは定めておらず、ランドナーあり、スポルティーフあり、ロードもあり。kokoさんは改造を重ねたBSワンタッチピクニカを駆っての参加である。ブリーフィングの後、早速海岸線の道を出発する。 ロゴの最後に“x”の文字が。≪Rene HERSEx≫って・・・! 山上への道路も海岸線のアップダウンも、地元ではロードバイクの定番トレーニングコースである。しかし我々は合宿に来たのではない。瀬戸内海の風光明美なロケーションを愛でながら、のんびり走るのが目的だ。もっともコース序盤はいきなりの上り坂。ついつい立ち漕ぎしていると、後方から大きな声が。 『吉田さ~ん、後ろが切れてますよ~!』 あわててペースダウン。そう言えば出発前に、kokoさんから釘をさされていたのを思い出した。 ≪前回の某集まりでは、ポタリングと称しながらハードな峠越えばかりで、エライ目にあったのです。くれぐれも今回はゆっくり、のんびりと。≫ 以後、今回のサイクリングでは“立ち漕ぎ禁止”が全員暗黙のルールになるのであった。 走り出してからわずか20分。最初の休憩箇所である大崎の鼻に到着。五色台の北側の岬の一つで、目の前に小槌島を望むビュースポットだ。自転車を並べ、参加者は思い思いのアングルで写真撮影開始。 それにしても、今回の天気予報の外れっぷりは見事なものだ。日本晴れとはいかないが、雨の降る様子は全く無い。初参加のゆうなおパパさんが、安堵の表情を浮かべながら呟いた。 『ようやく参加できた途端に雨だったら、完全に雨男の烙印を押されていたでしょうねえ。』 ちなみに香川県は翌日から再び大雨に見舞われるのだが、一日だけの晴れ間を呼び込んだゆうなおパパさんは超・晴れ男だったに違いない。 アルバムの元になるのである。 一旦内陸部に戻った後、再び海岸線に出る。この辺りの一車線道路はクルマには不都合だが、我々にとっては絶好のサイクリングロードである。乃生岬(のおみさき)で再び小休止したのは、ここが瀬戸大橋が端から端まで視界に広がるという絶好のビュースポットなのだが・・・残念ながら、ガスの為に視界は今一つ。 『仕方ありませんねえ。ここはひとつ、脳内補完という事で。』 シーサイドコースはこれで終わり。ここからは平坦な内陸部に向かう。 海岸線の新道を外れた途端、目に映る風景は古風な海辺の集落と化した。更に進んだところで唐突に停車する。怪訝そうな皆さんを前に、咳払いしてウンチクを傾ける私。 『えー、この高屋地区は坂出市合併以前は旧・松山村の中心部だったところでして、ちょっとしたタイムスリップ・スポットであります。レトロな建物も幾つか残っておりまして・・・』 数日前から夜なべして仕込んだウンチクが無駄にならなかったのは嬉しかったが、ふと気が付けば皆さん、汗だくでバテ気味ではないか。下手な解説をそこそこで切り上げ、次なる休憩スポットへ向かうべく出発する。 五色台から離れ、坂出市街方面に足を延ばしたのは、名物・八十場のところてんを食する為である。 (何故ところてん?)という参加者の面々は、JR八十場駅の裏側の細い坂道の突き当たりにその店が現れると、(なるほど)という笑顔に変わって案内人の私も一安心。 収まって行く。 八十場の地蔵堂の前には、讃留霊王(さるれおう)怪魚退治の伝説にまつわる聖水が湧き出ている。江戸時代から続く老舗・清水屋(きよみずや)は、その清水を使ったところでんで知られるのだが、その味は勿論、店を取り巻くロケーションがまた堪らない。その≪超穴場度≫は徳島の『滝の焼き餅・和田乃屋』と双璧を成していると思う。お勧めは夏、暑ければ暑いほど良し。 ところでんで息を吹き返した一同、次なる目的地は讃岐国分寺である。ここからは退屈な旧国道をひたすら東に向けて走るのだが、それでは芸が無い。JR鴨川駅前から左折して、わざわざ綾川の土手上の静かな道にエスケープ。≪綾川サイクリングロード≫とは、勿論私が勝手に名付けた名称である。 それにしても、暑い。貧脚のヨレヨレランプが点滅してきた私は、あ~るさんに先頭を変わってもらい、最後尾を守るkokoさんとランデブー。国分寺に到着した頃には、全員暑さでへたり気味であった。境内散策もほどほどに、昼食場所に早めに移動する。 『今、電話で確認したところ、座敷には上がれるそうです。料理は少し待たなければいけないそうですが・・・』 『いや、むしろその方がいいです。冷たいものを飲みながら一服しましょう。』 一同頷き、昼食会場へと突っ走る。 参加のボード-マンさん。 料理が運ばれてくるまで待つ、エアコンがギンギンに効いた座敷は正にパラダイスだった。 『ノンアルコールビール、欲しい人!』 『ハイ!』 『ハイハイ!!』 乾いたスポンジのごとく、冷たい飲み物をグビグビ煽る。しばしの間、自転車談義に盛り上がる面々だったが、kokoさんが配り始めた記念品のバッヂを見た途端、一同大爆笑!なんと私の似顔絵に“ジェームス吉田と行くさぬきポタ”の文字が添えられているではないか。これには恐縮至極、同時に最高の思い出の品となった。 kokoさん主催のポタリングでは、ユニークなカフェに立ち寄る事が恒例となっている。昼食後、デポ地手前のカフェ≪Penta5on(ペンタゴン)≫に移動する途中、あ~るさんが猛ダッシュを掛け、有終の美を飾る。かき氷がズラリと並ぶテーブルを前に、最後の自転車談義に花を咲かせる男達。 『またやりましょう。今度は山で。』 『いいですねえ。しかし坂は勘弁して欲しいですな。』 『キャンプもやりたいですねえ。』 再会を誓うおっさん達の額には、宝石の様な汗が光っていたのだった。 (この項、終り)
by james_y1964
| 2012-08-19 07:54
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Comments(14)
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koko
at 2012-08-19 11:01
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おお!UPされてるゥ~
いやいや、ジェームスさんお疲れ様でした。 思った通りの瀬戸内海の風光明媚なコースを走ることが出来て良かったです!! この時期のポタは恒例になりつつありますが、本当に毎回遠方からお集まり頂き嬉し限りです。 今回は久しぶりにノンビリ・マッタリの出来た一日だったので、参加者の皆様との会話や素晴らしい愛車達をじっくりと見ることができ充実した1日でした。 特にジェームスさんのとっておきのウンチクもたっぷり聞くことができ、楽しかったですよ(爆) 次回は・・・もう、決まりましたね♪
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ジェームス吉田
at 2012-08-19 17:33
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kokoさん、今回もお誘い、ありがとうございました!
夏の風物詩、瀬戸内を巡るポタリングもすっかり恒例になりましたね。 私のウンチクは・・・ま、付け焼刃丸出しでお恥ずかしい限り! 次回は阿波ポタ?!今から楽しみにしております~!
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ゆうなおパパ
at 2012-08-20 00:14
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ジェームス吉田
at 2012-08-20 05:17
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ボードマン
at 2012-08-20 08:21
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コースリーダーご苦労様でした
下準備から大変なご苦労をおかけしました お蔭で凄く楽しい時間を過ごさせていただきました ありがとうございます そのうち関西にも遠征してきてください 美味しい物いっぱいありますよ
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ジェームス吉田
at 2012-08-21 00:55
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ボードマンさん、先日はお忙しい中を縫ってのご参加、お疲れ様でした!
うどんは・・・どうせなら美味い所を紹介しようと思っている内に・・・時間となりまして(汗)。次回はぜひ、いいところを案内しますよ~! ぜひまた一緒に走りましょう!
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ジェームス吉田
at 2012-08-21 00:57
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R
at 2012-08-21 16:13
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さすがのコースプランニングに頭が下がりました。次回は阿波らしですが、できたら涼しい時期にお願いしたいものです。
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TY-Silk
at 2012-08-22 01:18
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ジェームス吉田
at 2012-08-22 03:26
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Rさん、いえいえ、お恥ずかしい限りです。わりと地味なエリアだったので、メリハリを付けるのに色々と悩みはしましたが、楽しんで頂けましたでしょうか。
阿波は・・・確かに冬場の方がいいかも。滝の焼き餅の『黄花亜麻』の黄色い花は、11~3月が見頃だそうだし(マニアックだなあ・笑)。
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ジェームス吉田
at 2012-08-22 03:29
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TY-Silkさん、こちらこそお世話になりました!
そういえば、大河ドラマの登場人物でしたね、崇徳上皇。すっかり忘れてました!地元じゃ盛り上がってる・・・・?どうでしょう? そうと知ってりゃ、≪崇徳上皇ゆかりのスポット巡り≫にしても良かったかな。ほとんど五色台山上なんですけど(笑)。
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ひでぼんR
at 2012-08-23 18:27
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ジェームス吉田
at 2012-08-25 04:42
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