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2012年 03月 25日
ガード取り付け金具 “ヨシダシステムズ”(後編)
(1)フロントガード 日を改めて行う予定。ステンレス製で、全て友人Aの手によるもの。 溶接固定してある。 いるのがポイント。 固定されている。ブリッジ金具の前後に開けられた穴は、ガード着脱の際に 裏金具の固定ボルトの頭の逃げを作る為。 T『なるほどな。つまりガード固定金具をブリッジ状に浮かせる事で、スペーサーの役目を 持たせるって訳だな。』 J『うむ。これでガードクリアランスの問題が解決するだけでなく、ガードに無用な穴を 空ける必要が無くなるという、一石二鳥のアイデアなのだ。』 T『苦肉の策とも言えなくもないけど・・・』 J『単なるスペーサーを入れるだけでは、どうにも我慢ならなかったのだ。一応、これで 大義名分が付く。しかしそれだけじゃないぞ。更にもう一つのメリットがある。』 J『まだあるの?』 J『パスハンではお馴染みのフロントキャリアを付けないスタイルの場合、どうしてもガード 前方の固定が弱くなる。結果、振動によって走行中にガード前端がブレる現象が 起き易い。ブリッジ金具先端の固定部がードステイの役割を果たすから、その弊害の 緩和を少しでも望めるという訳だな。どや!!一石三鳥のアイデアだろう?!』 T『ちょっとこじつけの感がするけど・・・・』 J『さて、お次はリアに行ってみよう!』 (2)リアガード・上ブリッジ ガードを固定する。 T『前後とも同じ仕組みだな。ところでなんでRは一点止めにしたの?フロントは2点止め なのに。・・・あ、そうか。サドルバッグサポーターがあるからだな。』 J『それもある。が、実はそれだけじゃない。Rをあえて2点止めにしなかったのには、別の 理由がある。ヨシダシステムズ最大のアイデアとは、Rガードの下ブリッジ固定方法 なのだが、それと密接に関係しているのだ。』 T『話がどんどん大げさになってきてるぞー。』 (3)リアガード・下ブリッジ J『BS式の二つ目の欠点というのがここなのだ。オリジナルではクリップ状の金具に ガード先端をスライドさせて挟み込む訳だが、ここはまともに泥水を被る場所だ。 どうしても砂を噛み込むから、ガード先端が痛むし、ガードの取り付けも結構厄介 なんだよなあ。』 T『そういや確かに、ガードの着脱の度にジャリジャリいってたなあ。』 J『それに金具を固定しているボルトの頭が、ここでも邪魔になる。金具自体に逃げの為の くぼみを備えているけど、やっぱりキツイからガード中央部に溝を切らなくてはならない。 当然ガードの強度も落ちる。』 T『なるほど。で、その対処方法は?』 いるだけの、極めてシンプルな固定方法。 T『ものすごくシンプルな固定方法だなあ。けど、こんなんで大丈夫?穴にボルトの頭を はめ込んでるだけだろ?』 J『ブリッジ金具の穴は、ボルトの頭の大きさに合わせてぴったり合う様にしてある。更に ガードを固定する際には、若干フレーム側にステイを押しこむ方向に力が働くから、 下ブリッジの固定部分はそう簡単には外れないのだ。』 T『なるほど、考えたな。』 J『実は上ブリッジを2点止めにしなかったのはこの為なんだ。2点止めにすると、そこで しっかり固定されるから、この応力は働かなくなる。』 T『面白いアイデアではあるけど、あくまで“ガードクリアランスが余って困ってる人”向け の様な気が・・・』 J『それを言っちゃあいけない。けど、これは色々と応用が効くアイデアとは思うよ、ウン。』 T『最後は自画自賛でまとめたな。』 (この項、終り)
by james_y1964
| 2012-03-25 08:40
| 『書斎にて』
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Comments(17)
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ボンド75
at 2012-03-25 11:23
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なるほど・・、ミステイクの、ミスマッチの、ミセス・ロビンソン(?)だったんですね、ジェームスさん。その泥除け、クリアランス・・。お写真から
あれ?、変?と思ってました。スカートが、腰から少しズレたところで履かれているように見えまして。やっぱり、興奮しましたです。ということは、 一般向けの「ヨシダ(さん)システムズ」の製造、販売は期待できないのでしょうか。本所のL型分割用金具がなくなってました。このあいだ、お店へ伺ったとき。製造中止だそうです。 あの?、ご友人Aさんへ私が設計図を書いて、「ボロ儲けしましょう」と誘ってもいいですか?。 売れなかった場合、すべてAさんが悪いということで。(^^)
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ddm
at 2012-03-25 14:25
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気の利いた、良い意味で簡素なフレーム小物ですね。必要は発明の母であり、神は細部に宿りますね~。
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R
at 2012-03-25 16:59
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よくできた金具ですね。なにやら必然があったようにも見えますし。良い感じで仕上がりましたね。
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Dino
at 2012-03-25 19:53
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ジェームス吉田 様
タイヤのサイズは実物を手にしてみないと痛い目にあう事がありますねぇ~ 私も何度か失敗した事があります。 まあ、タイヤサイズの問題から「ヨシダシステムズ」が生まれたのですから、結果オーライって事で・・・
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ジェームス吉田
at 2012-03-25 21:58
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ボンド75さん、こんばんはー。
>スカートが、腰から少しズレたところで履かれているように見えまして。 よく気付かれましたね!前回はそこの所は伏せたつもりだったのですが。 >製造、販売は期待できないのでしょうか。 えー、結論から言えば無理ですー。友人A曰く『こんなメンドクサイものはもう嫌じゃー。』 真面目な話、本当はプレスで量産できればもっと綺麗に仕上げられるのですが、それは不可能ですね。役割からして、硬度の高いステンレスだからこその小物です。結局手作りになりました。
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ジェームス吉田
at 2012-03-25 22:02
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ddmさん、ありがとうございます。まさに必要に迫られて編み出した小物です。これに至るまで、どれだけ悩んだ事か。それだけでブログ1何回分かのネタになるほど(本当です、ボツ案多数)。
シンプルな小物だけに、本当はもっと美しく仕上げたかったのですが、そこまで手が回りませんでした(笑)。
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ジェームス吉田
at 2012-03-25 22:05
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Rさん、色々ありがとうございます。ここに至るまでの経緯、2回に分けて長々と語らせて頂きました。これが悩んだ末に出した解決方法です。美しさという点では色々と問題も残りますが、今のところ最上の結論です。
>なにやら必然があったようにも見えますし。 そうそう、それなんです!私が狙っていたのは!お分かり頂けましたか(涙)!!
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ジェームス吉田
at 2012-03-25 22:09
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Dinoさん、ありがとうございます。そもそもタイヤの規格、私は未だに十分理解できてません。本文ではALPSタイヤがデフォルトで落ち着きましたが、せきればノートンプロデュースのパナレーサー・ツーリングカスタム(基本、同じ規格でトレッドがよりダート向け)に変更してみたいですね。オン・オフ兼用と言う事で。
ま、もうちょっと勉強しなきゃいかんです、ハイ。
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ボードマン
at 2012-03-27 08:57
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何度も読み返して、ようやく理解できてきました。
下地の無い私には、いろいろと難解でして(汗) ツヨシ君が言うように、クリアランスが余ってないと できそうもないですが、すごいアイデアですよね。 こうして自分なりに試行錯誤していく姿勢が大事なんですね。 私なら、考え至る前に知恵熱で寝込みそうですよ(笑)
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441M
at 2012-03-27 19:27
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うわっ、やば。
実は私もパナの38Aサイズで肩下をオーダーしました。 38Aで作ればブロックパターンの「パスハンティング」でも 「ツーリングカスタム」でもパスハンターらしいガードクリアランスが 出ると思っていました。 ガード付き38Aで林道ツーリング、ガード無35Aでパスハンって 目論み、危うしってとこでしょうか・・・。
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ジェームス吉田
at 2012-03-27 20:25
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ボードマンさん、いえいえ、私だって熱が出ましたよ(笑)。そもそもこの『何じゃこのクリアランスは?!何で?何で~!』ってのがお披露目が遅れた最大の要因何ですから。いや~、悩んだ悩んだ!!
今回のアイデア、そのまま使える自転車は少ないでしょうけど(あったら困る・笑)、何かヒントになる要素もあるかも?特にRの下ブリッジのアイデアにはちょっとうぬぼれを感じてます(笑)。
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ジェームス吉田
at 2012-03-27 20:36
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441Mさん、こんばんはー。パナの38A(コルデラヴィ)で採寸されましたかー。うむむむ。
ご存知かもしれませんが、①ALPS650A②パナレーサーツーリングカスタム③同パスハンター の三つのタイヤ、全て同じ金型(?)で、トレッドゴムのパターン等で差別化を測っているだけの、基本的におんなじ太さのタイヤらしいです。つまり実質32A・・・。 で、今回の私の体験からすれば、パナの38Aが入る設計でそれら細目のタイヤを入れると・・・本当にガバガバになります。ガードとタイヤの隙間から、向こうが見えます(本文画像のマシンと同等)。 あくまでツーリングカスタム兄弟のタイヤをガード付きデフォルトで使用するのであれば、現物でサイズ合わせする事を超お勧めします。 パスハンだからクリアランスは多め・・・というレベルを遙かに超えた空間がガードの下にできますよ!
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441M
at 2012-03-28 18:29
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ですよねぇ。実際パスハンとツーカスの2種類は入手済ですが、何と京都タイヤの30Cより細いです、っていうか実寸はほぼ同じですが見た目は細く感じます。東叡社はどっちつかずの寸法は嫌われますので、パスハンデフォルトが無難でしょう。
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ジェームス吉田
at 2012-04-01 05:48
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441Mさん、確かに東叡車はその手の寸法にウルサイです(ちゅーか、こだわります)。昨今の長~い納期を考えれば、まだまだ作業にかかっていない筈。まだ間に合いますよ~!
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ジェームス吉田
at 2012-04-01 05:51
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斎藤電鉄ryuさん、いえいえ、そんなめっそうも無い!私のアイデアの大半は、極めて個人的なこだわりでして、あまり一般受けというか最大公約数にはなり得ないと思われ(笑)。
今回の金具、ホントはプレス製で成形すると、ずっと綺麗に仕上がるんですけどねえ・・・いくら何でも無理ですー!
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441M
at 2012-04-02 22:44
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そうなんです、たぶん手掛けて頂けるのは涼しくなってからって勝手に思い込んでいるので、今だ妄想の世界で遊んでいるんです。
25年前に作った38Bが有るので無理に38Aを履く必要も無いんですが、チョッと妄想遊びが過ぎましたネ。 反省しております。
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