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2011年 06月 02日
パスハンター・その葛藤の記録(その3)
(前回より続く) YouTubeでヘビーローテーションを3回連続で見終わったジェームス吉田(J)に、質実剛健号(通称ツヨシ・T)はイライラしながら尋ねるのだった。 T『で?このユーラシアのフレームをレストアする事にどんなデメリットがあるのだ?』 J『やっぱりチームKだよなあ。Aも悪くはないんだが・・・』 T『AKBはもういいから!』 デメリットその1:新車用に揃えたお宝パーツが無駄になる。 J『あまりに勿体ないんだよ、このフレームに組み込むには。新車の為に大枚はたいて 揃えたお宝パーツだからなあ。』 T『確かに希少なパーツがてんこ盛りだな。まあ気持ちは分かるけど・・・』 J『中古フレームに中古パーツを組んだら、これらが中に浮いてしまう。かといってこれを 組み付けるのは勿体ない。それだけで十分葛藤の材料にはなるだろう?しかし そんなのは序の口、悩んでる理由はもっと根が深いのである。』 デメリットその2:フレームサイズが大き過ぎ。 T『うわあ、根本的な問題だな、コレは。』 J『私のベストなフレームサイズは530mmかせいぜい540mmだ。ところが当時の BS車は550mmか520mmしかラインナップされていなかった。ちなみに私が ユーラシアを選ばなかったのは、それも大きな理由だったんだ。』 T『じゃあこのフレームは・・・』 J『550mm。大き過ぎるのだあ!』 T『底の厚い靴を履くとか、シートピラーをあまり出さないとか・・・苦し紛れの解決策では ダメか?』 J『フレームサイズだけの問題なら、それで妥協してもいいかもしれない。しかし問題は それだけじゃあないんだ。』 デメリットその3:細かい不満点の処理をどうるするか? T『細かい不満点って・・・オーダーフレームじゃなんだから、そりゃ仕方が無いんじゃない? けどまあ、一応聞こうか。』 J『うむ。こまごました不満点をまとめてみると、こういう事である。』 ①Fフォークエンド上部のキャリアダボは不要。 Fキャリアは付けないので、当然このダボは不要。ブレーキ台座の下にあるキャリア用ダボも見苦しく残る。いろいろ考えたが、これら不要なダボの活用方法が思いつかない。結局削り落とすしかないのか? ②電装コード用(BB・ヘッドラグ)の穴は要らない。 バッテリーランプ対応の為、電装コードは不要。コードを抜いた後の、この穴が気になってしょうがない。ちなみにフォーククラウンの貫通穴も気に入らない。 ③ダイナモ台座も不要。 ④トップチューブのアウターカップが腐食して使えない(要修理)。 T『そんな事にこだわってたらレストアなんか出来ないぞ。例えばダボやバッテリー台座、 そのままじゃ気が済まないのか。』 J『確かにそういう考え方もある。何もフレームを徹底的にいじらなくとも、ユーラシアらしさを 残すのも一案かな、ってね。しかしアウターカップは死んでいるから、それを直すとなると 結局はフレームに火を入れなきゃならんのだ。となると・・・』 T『この際、気に入らない所に全部手を入れようか、って事になる訳だな。』 J『しかしそれだと、この古いフレームのあちこちに相当火を入れる事になる。果たして 大丈夫なのか、かなり不安だ。おまけにもう一つ、新たな問題点が発生するのだよ。』 T『新たな問題点?』 J『コストだよ!直付けや穴埋めとなると、プロにやって貰わなきゃいけない。それなりの 工賃が必要だろ?不満点を全て改修してたら、せっかく格安で手に入れたフレームが、 そこそこの値段になってしまうじゃないか。』 T『安く抑えられるからレストアする、ってプランが大無しになる・・・』 J『うむ。フレームに火を入れる点も含め、とにかく何もかもが中途半端になってしまう。 それが気に入らない。』 T『中途半端にお金を掛けるのなら、新品のフレームの方がいいって事か。』 J『そうなんだ。このフレームに5万円以上掛けるのなら、オーダーした方がいいと思う。 ・・・しかし実は、もっと深刻な問題を抱えているんだよ、このフレームは。』 デメリットその4:それなりのダメージを抱えている。 T『ダメージって、致命的なものなのか?』 J『何とも言えない。目で見る限り歪み・凹みは見当たらないけど、部分的に錆が酷い所が ある。アウターカップの腐食の度合いからして、かなり酷使されたか放置されてたんだろう な。錆がどの程度内側に広がっているか分からないけれど、金属疲労の事も含めて、 果たしてこのフレームがレストアする価値があるのか、判断が難しい所だ。』 T『30年物だからなあ・・・。』 J『ましてや、私はハードに使うパスハンターとしてレストアするんだぞ。ちょい乗り用なら ともかく、使い始めてすぐに破損、なんていったらシャレにならない。』 すすんでいる様に見える。 回っていなかったのか、腐食によるものかは不明。 T『じゃ、止めるかレストア。』 J『しかし、レストアの楽しみについては先に言った通りだし、せっかく手に入れたこの フレームに未練もある。希望的観測でレストアするか、納期を我慢してオーダーするか。 しかしすぐにでも欲しいんだよ、パスハンが。遅くとも秋には欲しいんだ!一年も待てん! ここ何週間もずっとこの問題がヘビーローテーションしてるんだ!あああ、私はどうすれば よいのだあ?!前田敦子よりも大島優子の方が好みだし・・・』 T『・・・大分混乱してるぞ。しかしまあ、予算を別にすれば納期が短い工房でオーダーすりゃ 済むんじゃないの?蒸し返す様だけど、神戸のVIVALOじゃダメなのか?別に ツーリング車は作ってくれないってわけじゃないんだろ?実績もあるみたいだし。』 J『私の頭の中では、VIVALOは競技車のブランドだって言っただろ?確か最近も誰かが VIVALOでロードをオーダーしたって言ってたし・・・そうそう、ノンマナブさんだ。 コレ見ろよ、ノンマナブさんのブログ。VIVALOはやっぱり競技用のイメージが・・・・・・ん? んんん?んんんんんん~~~?!!』 T『おい相棒!このロードはいったい?!』 (もちょっと続く) 二人が見た、ノンマナブさんのロードレーサーの全容とは?!ノンマナブさんのブログに注目せよ!
by james_y1964
| 2011-06-02 23:01
| 『書斎にて』
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Comments(29)
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ボンド75
at 2011-06-03 08:33
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「あいつの唇」も、近くで拝見しますと、内臓も悪そうな写りですね、ジェームスさん。敦子といえば、「好きだったんだー、敦子ー」、いえ、やめましょう、自転車と離れますからね。車体に
走行する上の問題がなければ良いですね。私は再塗装のとき、冶具上で点検して貰ってます、工場に言って。友人のアルプス号を 整備させて貰ったとき、「塗装をやりかえるほど、乗らないから」という理由で、 使わないダボなどはノコギリで切断 80番ぐらいの紙ヤスリで仕上げ 穴はそのまま サビはヤスリがけ タッチペンでお化粧 その代金、5万円は欲しいけど、「あまり乗らないからな」と、親切だけに終わりました。ひどい奴です・・。端から当てにしてない私も悪いですが。(^^)
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at 2011-06-03 20:59
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2011-06-03 21:08
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2011-06-03 21:18
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ジェームス吉田
at 2011-06-03 22:08
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ボンド75さん、こんばんはー。色々な不具合、如何なものでしょうか。
使わないダボはのこぎりで切断・・・ま、サンダーで削り落とそうとしてたんですけどね。しかし肝心の本体の傷みがねえ・・・。 しかしそろそろ葛藤にも決着が、というところです・・・。
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ジェームス吉田
at 2011-06-03 22:26
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内緒の皆さん(変な言い方)、色々ご心配おかけしております。今後の展開は概ね御察しの通りですが・・・。
例の事件については、勿論存じ上げております。業界ニュース(HP)も読みました。ならばなぜ?とお感じになるのも当然ですね。 公にはなっておりませんが、その事件の舞台裏というか実情というか、メディアに現れない事実ってものもあるようです。私自身、その事について触れるべきかどうか悩みましたが、当ブログは一つの物語(フィクション)的な側面も持っている事から、それには一切触れない方向で行こうと思っております。スルーするわけですね。その辺り、悲劇的なドラマがあるのですが、勿論ブログには書けませんし、書くつもりはありません。 ライセンスは無くとも、良い物が出来れば、手に入れば良い。勿論、生み出される自転車には罪はありません。ビルダーさんには失礼ですが、自らの体験でそれを証明する試みともいえるかもしれません。 色々ご意見もあろうかと思いますが、どうかその辺りをご理解の上、見守って下されば幸いです。
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Dino
at 2011-06-04 09:15
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ジェームス吉田 様
おはようございます。 色々なことをご存じの上でVIVALOを選択されたのであれば、外野がとやかく言う事ではありませんね。 素晴らしいパスハンターが出来上がる事を楽しみにしながら、本ブログの続きに期待しております。 VIVALOといえば、80年代初頭のサイスポのオーダー車特集に美しいディアゴナールが掲載されていた事を覚えています。 ユーラシアは画像を拝見する限り、かなり厳しい状態のようですね・・・
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ジェームス吉田
at 2011-06-04 18:50
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Dinoさん、意を汲んで頂きました事、感謝します。
引き続き筆を取りたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いします。 この件は非常にデリケートな問題を含んでおり、私ごときが軽々しく語れるものではありません。しかし客観的な情報を知るにつけ、『事故を起こしたフレームを作ったビルダーが処罰された』という単純な図式では無い、という事だけは述べておきましょう。 いつか時期が来れば、改めてしかるべき方がしかるべき形で検証されると思います。
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ジェームス吉田
at 2011-06-04 18:51
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とまあ、硬い話は置いといて・・・
ユーラシア、やっぱりダメっぽいですなー!!
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ぬうぼマン
at 2011-06-04 23:12
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ダメでしょー、ユーラシア!
外装でここまでサビてたら内側も・・・ガクガクブルブル(^_^;) VIVALOと言えば、復活したニシキのオーダーフレームはクサカさんの製作とか利いたような気が・・・・?
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ジェームス吉田
at 2011-06-05 16:07
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ぬうぼマンさん、やっぱりダメっすかー。そうでしょうねー・・・・。
>復活したニシキのオーダーフレーム そうそう、その様です。今朝がた確認できました。自社ブランドのVIVALOの方がクウォリティは高いらしい・・・?
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ジェームス吉田
at 2011-06-05 16:09
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Dinoさんに追伸。先日、そのディアゴナールの実車を拝見する機会に恵まれました(偶然!)さて、どなたの所有かな~?
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Dino
at 2011-06-05 20:00
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ボンド75
at 2011-06-06 06:12
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ユーラシ・グラ子の運命は・・、葛藤に決着ですか、ジェームスさん。この記事のおコメを拝見しても、今後の展開に察しがつかない私は、やっぱり、鈍感ですね。鈍感といえば、「あなた、IQ、0.1だわ」を思い出しますが、彼女との、その後の展開を言い出すと、字数が収まらないのでやめときます。
そのビバロさんは、Rさんの行きつけのお店ですね。明石はよく行くので、次の機会にでも寄ってみたいです。明石フェリー乗り場で、「明石焼きを食べながら宴会をしよう」などを催されるとき、是非とも誘って下さいませ。 南からの太陽が輝いて、いい場所です、そこ。夏は暑いけど。(^^ゞ
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nonmanabu
at 2011-06-06 19:23
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ひゃ~名前が出て来たのでビックリです
いずれ登場したかったので光栄です VIVALOのオーダーに関しては全てを知った上での事です 地元のビルダーですししかも昔のNISHIKIのチーフビルダーだった日下氏 NISHIKIのランドナーに青春時代乗っていた僕にとっては憧れの存在だったんです フレーム制作から完成まで夢の様な一時を過ごさせてもらいました 日下氏は最高ですよ
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ジェームス吉田
at 2011-06-07 04:24
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Dinoさん、わりと近い所にいらっしゃる方なので、そう遠くない将来、きっと目にする事ができると思いますよ♪その折りにはぜひご一緒しましょう。
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ジェームス吉田
at 2011-06-07 04:27
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ジェームス吉田
at 2011-06-07 04:30
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ノンマナブさん、いらっしゃいませ!勝手にリンクしてスイマセン!
けど、あのロードが私の葛藤にトドメをさしたのですよ! 次回、その詳細をお話しますね! (あ、例のロードの画像を何枚かお借りしてよろしいでしょうか?) 本日、とうとう、工房にお邪魔します。コーフン、ピークに到達!
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nonmanabu
at 2011-06-07 09:17
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デモ鳥
at 2011-06-07 13:11
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楽しそうな事をやっておられますねえ~
明石に行かれたという事は、ユーラシア案はやはり・・・・・ 私も最近自転車いじりで悶えていたりしますが、コストと性能と外観の3つをどのあたりでバランスさせるかが悩みです スキー上級コースのような激坂下りで 「あ、これは無理だ、ぜったいやばい、下れるわけがない」 と感じたのでブレーキンして停止、サドルから腰を外して足を着いたら、フレームサイズが大きかったので足が届かない(激坂だと足着きが悪くなりますよね) ナニがトップチューブに潰されて、つま先立ちのバレリーナ状態 両腕を突っ張ってブレーキを握りしめ、色々な痛みやらナニやらに耐えながらしばらくその姿勢で頑張ったけれど、やがて力尽きて自転車もろとも斜面を転げ落ちていきました それ以来フレームサイズの大きいパスハンはダメです(笑)
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あ~る
at 2011-06-07 22:52
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遠征お疲れ様でした。満足行く結果になるようお祈りしています。わたしもぼちぼち門をたたいて、頼もうかと思っています。ご一緒しませんか?他人がオーダーするのを眺めるのも面白いと思いますよ。
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at 2011-06-08 03:37
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2011-06-09 00:23
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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james_y1964 at 2011-06-10 21:45
nonmanabuさん、画像の件、ありがとうございます。次回更新の際、貼らせてもらいますね!(それがなかなか更新できず・・・汗)
・・・で、行ってまりました!詳しいレポートは、某所でたっぷり披露しますので、超ご期待!!
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james_y1964 at 2011-06-10 21:48
デモ鳥さん、いらっしゃいませ!
ユーラシア案は御察しの通り・・・・(涙)。しかしそもそも、今回の葛藤の最大の原因は、デモ鳥さんのブログ記事にもあるのですよ!ほら、マスプロ車レストア心得(?)の中で“徹底的にいじりまくる”のも選択肢の一つ、って書いてたでしょ?アレ見たから、結構その気になってたのです。ええ、ええ、コメントこそ滅多にしませんが、デモ鳥さんの抱腹絶倒ブログは完読してますから! それにしても・・・フレームサイズの大きいパスハンにしなくて良かった(笑)。
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james_y1964 at 2011-06-10 21:52
あ~るさん、一足先に行ってまいりましたよ~!色々とありがとうございました!詳しい報告は改めてしますので。何かと心配な事もありましたが、全くの杞憂でした。仕事が落ち着いたら、またご一緒しましょう。しかし、次回訪問は納車になりそう!(それくらい早い!)
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james_y1964 at 2011-06-10 21:53
内緒のKさん、こんばんは。勿論存じてますよ~。しかしちょっとお高いなあ・・・財布に余裕が出来たら買います!
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combined H&S
at 2011-06-11 12:51
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こんにちは
ご訪問ありがとうございました。 レスコメしておきましたのでご覧ください。 ワイヤーアウターカップはバンド式に変えるという手もあります。 私も現在、ナショナルのフレームの再塗装と工作追加・変更を考えてまして、一部メッキにするか塗装のみにするか、吉田さんと同じように「いくらまでかけるのか」と悩んでます。
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ジェームス吉田
at 2011-06-12 11:48
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combined H&Sさん、おはようございます。ブログの方はしばしのお別れですが、ちょくちょく遊びに来て下さいね。
実はバンド式も検討したのですよ。手持ちのダイコンのバンドがありましたから。それはそれでクラッシックな感じがしていいんですが、担ぎも想定するパスハンには、トップチューブの内側にネジつきの突起部が生まれるのはどうか・・・とまた葛藤! 「いくらまでかけるのか」は大切ですよね。まるごと一台買える程に資金投入してたら、もうレストアしてるのかなんだかわかんない(笑)。
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