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2010年 11月 23日
山里に銀杏輝く――五名ポタ・秋編(中)
ハイキングコースといっても、歩行者専用道でも、勿論サイクリングロードでも無い。既存の生活道を周遊ルートに見立てたもので、当然自動車も走る。しかし活性化センターやふるさとの家の駐車場を起点とし、山里の風景を楽しみながら様々な見学ポイントを巡る手ごろな距離のこのコース、上手く考えたものだなあと、走る前から感心する。 旧五名小学校脇の坂道をゆっくりと走り始めると、目の前に山里の風景が飛び込んでくる。自然石を積み上げた石垣、段を作って耕された畑や田んぼや果樹園。その左右には色付き始めた山々が広がっていく。日本の山里の原風景を味わいながら走っていると、正面の土手に現れたのは≪筑山窯≫≪かぐや草≫の案内板。 どちらもこのコース上にある魅力的なアトリエで、オーナーは五名の素朴な土地柄に惚れ込んで住み着いた方々である。 かぐや草はご主人が作る家具を中心とした木工品、奥様が作られる染物を展示する工房兼ギャラリー。素朴な焼き物を生み出す筑山窯は、奥様の手作りパン工房『うっとり窯』も併設するアトリエだ。 どちらもぜひ立ち寄りたかったのだが、事前連絡をしたところ、残念な事に筑山窯の方は臨時休業との事。ギャラリー巡りは日を改めるとして、今回は下見も兼ねたサイクリングという事にする。 こちらで素焼きのカップの購入を目論んでいたのである。 ついつい停まってしまう。 山裾の細い道は見る見る内に高度を稼ぎ、ピークを越えるとあっさり下る。左に逸れるとすぐ、みぞおちの滝が現れた。 決して大きくは無いが、なかなか味のある滝である。幹線道路から離れているのでわざわざ足を運ぶ人は少ないが、だからこそ静寂の中の景観を一人占め出来るのだ。満足して坂を下ると、今度は別の案内板が目に止まった。≪あかの渕≫という小さな淵だが、パンフレットには紹介されていない。こういうマイナーな見所を発見すると、いつも私はちょっぴり得した気分になる。 東かがわ市(旧白鳥町)でありながら、既に分水嶺を越えているとは! ほとんど読めない。大窪寺への参拝者の為に設けられたものか。 あっという間にハイキングコースを一周し、後は国道に戻るだけだ。予約している昼食箇所に向かう為にも、このまま下って五名トンネルを抜けるのが近道だが、地図には『日塚峠』を越えるルートも示されている。 サイクリストは峠という文字に弱い。近年開通した五名トンネルを抜けるよりも、おそらく旧道であろう峠道を徘徊する方が魅力的だろう。私は迷わず左手の峠道にハンドルを向けた。 ところがこれが結構な勾配の上、大して眺望も開けていない。道幅も中途半端に広く、昔からある峠道の枯れた味わいは感じられない。若干後悔しながらも何とか足を付かず登り切ると、大きな切り通しのピークに到着。その規模から、どう考えても古来からある旧峠には見えないのである。 帰宅後調べたところ、この道は平成13年(2001年)に五名トンネルが開通する前までは国道377号線として活躍していたルートとの事。幹線道路としての規模を持っているのは当然で、そこに旧道の趣を期待した私が間違っていたのである。もっとも国道として拡張される以前から峠道があったかどうかはわからない。意味ありげな峠の名前の由来も含め、後日改めて勉強してみようと思う。 気を取り直して木々の中を抜けるダウンヒルを楽しみ、国道に出る。前回訪問した五名ふるさとの家は逆方向の上、今日は営業していない事は分かっているが、懐かしさから引き返して記念撮影。閉ざされた入り口は寂しさを漂わせ、一瞬、閉鎖直後の郵便局の姿を連想させる。しかし前回訪問時の活況を思い浮かべると、そんな暗いイメージはすぐに吹き飛んだ。これからもずっとこの地にあって欲しい施設であり、是非また訪れたいと思う。 時刻は間も無く正午。ここからは国道を徳島県側へ南下し、いよいよお楽しみの昼食だ。 (続く) 所有されているという。ふるさとの家の前でしばしの自転車談義。
by james_y1964
| 2010-11-23 13:11
| 『東かがわ市右往左往』
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Comments(8)
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ボードマン
at 2010-11-23 18:34
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何とも、ランドナーが絵になる所ばかりで。
いいですねぇ、こういう所をマッタリ流したいです。 全然関係ないんですけど、ツヨシさんの左肩が はだけているのが気になって仕方なかったです。
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ジェームス吉田
at 2010-11-23 18:56
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ボードマンさん、こんばんはー。仰る通り、五名はなかなかランドナー向けの良い所ですよー!すっかりファンになりました。
ツヨシの左肩・・・・見つかっちゃいましたか(苦笑)。ちょっとした事ですけど、これが中々深い問題なのです。一応考えに考え抜いた究極のバーテープの巻き方なのですが・・・使っている内にずれてしまう、と(どこが究極じゃ)。 バーテープの巻き方だけでブログ1回分のネタと化しますので、この件についてはまたいずれ!
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あ~る
at 2010-11-23 23:15
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そそりますね~。私も訪ねたいなぁ。坂はいかほど?
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ジェームス吉田
at 2010-11-24 23:47
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あ~るさん、坂はそこそこありますが、私でも押さずに登れましたのでまあなんとかなるでしょう。(ただし逆回りは不可。途中にあった激下り、アレはとても登れません!)
もっとも五名地区に入る手前、大坂峠(引田のアレではない)という、とんもない心臓破りの坂がありますが(笑)。
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ジェームス吉田
at 2010-11-24 23:51
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カワイ店長、遅筆でスイマセーン(汗)!完結編、はよ書かねば。
明日も行くのですか!ハマりましたね(笑)。 みぞおちの滝の下?うーん、考えもしなかったです。ガードレールを乗り越えて、ヤブコギして・・・止めた方がよいのでは、という気が(笑)。おそらく“対岸から眺めるだけ仕様”だったと思いますが・・と言いつつ、レポートを待ってたりして(笑)。
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ジェームス吉田
at 2010-11-26 19:04
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カワイ店長、こんばんは。やっぱり降りられましたか(笑)。では早速レポート拝見・・・。
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