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2012年 01月 22日
去る1月15日(日)に走った、あ~るさんお誘いのサイクリングレポートです。いやあ、楽しかった(笑)!
ちなみに私のカメラはバッテリーが不調で(寿命?寒さの影響?)、写真の大半はあ~るさん撮影の画像をお借りしました。せっかくの美しい写真、リサイズせずにUPしてありますので、クリック・拡大してご覧ください(拡大できるのがあ~るさん撮影画像)。 定期観光バスの様なタイトルだが、今回のサイクリングはこの表現がぴったりくる。隣県の県庁所在地周辺に、あれほど私の興味を引くスポットが点在するとは。今回あ~るさんに案内して頂くまで、私は全く知らなかったのである。徳島、恐るべし。 2012年、年始。私の長年の夢であったオーダースポルティーフは細かい問題点が残るものの、一応の完成をみた。軽く試走したいと思っていた所へ、タイミング良くあ~るさんからサイクリングのお誘いがあったのである。 『私も丁度11速車が仕上がった所でして。プレ披露というか、自慢仕合いっこというか。』 『いいですねえ。』 『コースは吉田さんの希望に合わせますよ。何でしたらそちらに出向いても良いですが。』 『それでしたら、ぜひ案内して欲しい所があるのです。徳島市内なのですが。』 『え?市内ですか?』 徳島市在住のあ~るさんにとってはまさに生活圏内。内心恐縮ではあったが、実はかねてから訪れたい箇所が幾つかあった。距離もほどほど、激坂も無いだろう。新車のシェイクダウンにはうってつけではないか。 『なるほど。そういう事なら色々と小ネタを繋いで、手ごろなコースを組んでみましょう。私は普段から目にしている場所ですが、案外吉田さんの好みかもしれません。』 集合場所はあ~るさんのご自宅のすぐそば。自走しても良いのだが、万が一を考えて車に自転車を乗せて行く事にした。 2012年1月15日(日)。10時集合の約束だったが、極度の方向音痴の私は10分以上遅れて到着。お互いの新車を鑑賞しながら自転車談義が弾み、スタートはますます遅れてしまう。これではイカンと、あ~るさんお手製のルートマップを頂いて出発。風が冷たい曇り空だが、幸い雨は降らない予報である。 激しく車が往来する国道を避け、あ~るさんの誘導で裏道を抜ける。最初の目的地は勝浦川の側に建つ古刹、丈六寺。寺の創建は奈良時代以前にまで遡り、境内は国指定重要文化財の宝庫である。ただし本腰を入れて見学していると、ここだけで時間が経ってしまう。有名な血天井を目に焼き付け、後ろ髪を引かれる思いで後にする。 ![]() 雪化粧のシーンも絶品だそう。 ![]() 『吉田さん、テンション上がり過ぎですよ。』 ![]() ![]() ![]() 手形が残る縁板を、回廊の天井に残したもの。土佐の英雄は讃岐と同じく、阿波でも 悪役扱いである。 『お次は・・・山サイですよ。』 『山サイですか。担ぎは・・・』 『当然あります。』 坂が苦手なあ~るさんが笑顔で案内する理由は承知している。なにせ次の目的地は日本一低い山、弁天山なのだから。名前だけは知っていたが、訪れるのは初めてだ。 全国になぜか複数存在する“日本一低い山”。それらの大半は土を盛って作られた人口の山だが、今回登る弁天山は正真正銘の天然の山である。登山口の鳥居の前で記念撮影した後、早速担ぎ上げ開始。が、一瞬で山頂に到着だ。標高6.1mの山頂にはご丁寧に記帳所まで設けられている。せっかくなので“ジェームズ吉田”と記帳。 『芸能人が来たのかと思われますよ。』 あ~るさんの言葉に羞恥心を取り戻すが、時すでに遅し。脇には本物の芸能人、福山雅治の色紙が掲げられていた。 ![]() ![]() 小さな峠を越えると、お昼時である。ご当地グルメを所望する私の為にあ~るさんが案内してくれたのは、徳島ラーメンの名店・可成家(かなりや)。冷えた体を温めながらの自転車談義の後、予定を変更して最近開店したサイクルショップを訪問する事に。ここから吉野川を渡ったのだが、橋の上はまともに風を受け、なかなか思う様にスピードが乗ってくれない。再び体は冷えて、鼻水が垂れるのを我慢しながらのぺダリング。しかし流石一級河川、橋の真ん中から見渡す雄大な風景は見応え満点だ。 ![]() ![]() 渡るのは風がきつくてものすごく大変》というローカルニュースを見て来たばかり であった。まさかその日のうちに実体験する事になろうとは。 『吉田さん、橋を渡ったら“トトロの森”を抜けますから。』 はて、徳島にジブリ関係の施設などあったかしらん。吉野川沿いの自転車道に入ってしばらく進むと、 『左の木立に脇道が延びているでしょう。そっちに入ってみてください。』 あ~るさんの言葉に従い、木々の小道にペダルを進め、ようやくその意味が理解できた。なるほど、茂みはすぐ脇を走る車道を完全に遮り、確かにここだけ別世界の雰囲気を醸し出している。木立は一瞬で終わるが、これがなかなか味わい深い。 『確かにトトロが出てきそうですねえ。こりゃ面白いスポットだ。』 『先日ここを見つけて勝手に命名したのですよ。吉田さんの好きそうな小ネタと思いまして、今回寄ってみた訳ですね。』 完全に私のツボを心得ているあ~るさんであった。 ![]() 全く見えないのが凄い。 訪問したショップ《サイクルサイエンス》でウェアや小物を色々と物色したが、残念ながら適当なサイズの物が無く、何も買わずに辞する。親切な店員さんだったので申し訳なかったが、そう遠くはないので、次回訪問の際にはツール類を購入しようと思う。 『次は甘味処に寄りましょう。吉田さん、“滝のやき餅”って知ってますか?』 『いえ、知りません。食べた事も無いですが。』 『お店が定休日でなければいいんですが・・』 コースは既に徳島市中心部、眉山のふもとに迫っている。えらく寺が密集しているエリア、その名も“寺町”の一角に、そのお店はあった。木製の手すりが付いた古い木造家屋が残されているが、営業しているのはその奥の新店舗。その脇に石段が延びており、“白糸の滝”と彫られた石碑が据えられている。なるほど、それで“滝のやき餅”なのか、と納得する。お店が営業している事を確認して一安心。時刻は丁度16時を回ったところで、客は我々以外に数組いる程度だが、皆焼き立ての餅を買うべく店内で焼き上がりを待っている様子。 『この上に遊歩道がありまして、桜の名所になっています。さて、せっかくですからオープンテラスでお茶を頂きますか。』 ホットコーヒーとやき餅のセットを注文し、焼き上がりを待つ。真っ赤な敷物の縁台に腰を下ろすと、気分はすっかり水戸黄門である。 ![]() ![]() ![]() 改めて周りを見渡すと、これがまた、実に私好みのロケーションである。急勾配で登る古い石段、その脇に傾きかけた旧木造店舗、斜面に貼りつく様に建てられた茶店、その上から流れ落ちる細い滝・・・・。運ばれてきた焼き立ての餅が美味だった事は言うまでも無いが、私が本当に驚いたのはその帰り際だった。 『せっかくですので、ぜひお店の中もどうぞ。』 店員さんに言われて店の奥へ進むと・・・・私はもう、完全に舞い上がってしまった。 詳しい説明はあえて避けるが、徳島市訪問の際には是非ここでお茶を飲んで頂きたい。小ネタどころか、穴場中の穴場と言っていいだろう。 ![]() ![]() と思ったが、あいにく“飲用の際には煮沸する事”との注意書きが。 雨こそ降ってはいないが、そろそろ日が落ちてくる時間である。最後のスポットに向かう道中、市内中心部で進む再開発についてあ~るさんからレクチャーを受ける。 余談だが、全国の地方都市が人口減少や地域産業の低迷など、その“地盤沈下”に悩まされている事は周知の事実であり、徳島市や高松市もその例外ではない。しかし今回案内された開発エリアには様々な工夫が盛り込まれており、実際多くの視察団体を受け入れてきた実績もあるという。私ごとき素人にはその苦労は計り知れないが、隣県の住人として、ぜひ徳島市の更なる活況を願いたい。 いよいよ今回のクライマックス、人柱伝説の残る福島橋である。河口近くの中州を繋ぐこの橋にまつわる伝説は、失礼ながら全国に残る同種の昔話とそう変わり映えするものではない。しかし新しい橋に付け替える際に、わざわざ昔の石積みの橋脚を残し、更にはそれを見学できるように回廊まで設けるという、恐ろしい程の根性の入れ様である。 『しっかりした案内板も設けられていうのは嬉しいですねえ。しかし、普通ここまでしないでしょう。』 『それには訳があるのです。実はこの古い橋脚を取り壊そうとした時・・・』 あ~るさんから聞いた実話は、伝説以上に身の凍るストーリーであった。ブログにUPする度胸は無いので、興味のある方は直接あ~るさんの口から聞いて頂きたい。 ![]() ![]() こんなロケーションは珍しいだろう。 これにて予定コースは終了である。最後はあ~るさんの愛車が並ぶ自転車部屋を訪問し、またまた話が弾む。徳島市内にまだまだ見所がある様で、それらはまた次の機会に。充実した一日はこうして幕を閉じたのであった。 (この項、終り) あ~るさん、改めまして楽しいひと時をありがとうございました!今度は大勢で、ぜひまたご一緒しましょう。その時は峠も入れますか(笑)。 2012年 01月 18日
バーテープの深淵
正月気分がようやく抜けて来たジェームス吉田と質実剛健号(通称ツヨシ)。二人の前にはようやく届いたスポルティ―フのハンドルバーだけが外されて・・・ T『だーかーらー、何でお披露目しないの?とっくに完成してるのに。結婚式だってまだ・・・』 J『だめだ。まだウエディングドレスが整っていない。』 T『このハンドルバーの、どこが問題なんだ?』 J『バーテープだよ。この巻き方は私のポリシーに反する。』 T『組み付けは東叡社にお願いしたんだろ?キチンと巻いてくれてるじゃないか。』 J『こんな事にこだわるのは私だけかもしれない。あくまで個人的なこだわりという事で、 東叡社に文句を言ってる訳じゃないって事をお断りしておきます。』 T『へいへい。で?何が気に入らないの?』 J『その前にバーテープの巻き方に関して、基本的なポイントをおさらいしておこう。』 (1)使う内に締まる方向に巻いていく。 (2)ブレーキレバーの取り付けバンドが隠れる様に巻く。 (3)下から上へ巻く。 T『(1)は基本だね。』 J『うむ。その昔、シルクに初めて革バーテープを巻いた時、使う内に緩んでくるという 情けない事態に陥った事がある。(2)は、やっぱりバーテープの隙間からハンドルバーや バンドが見えると見苦しいからね。』 T『(3)は人それぞれじゃないかな?』 J『そうだな。上から巻いて、最後はバーエンドキャップに押し込むというやり方もある様だ。 しかし本革のバーテープの場合は、下から上方式の方がい良いと思う。さてと・・・これらを 踏まえて、このバーテープを見てくれ。』 ![]() T『あっりゃ~・・・。ブレーキレバーのバンドがしっかり見えてるぞ。』 J『まあ、気にしない人は気にならないかもしれないんだけど、私はムチャクチャ 気になるぞ。』 T『普通はバーテープの切れっぱしで、先にこの部分だけ巻いておくんじゃなかったっけ?』 J『それをやってない。まあ、細かい事にこだわるな、って事かもしれないが。しかし結構 難しいんだな、ブレーキレバー周辺のバーテープの処理って。』 T『グリップをくるっと一回転したら上手く巻ける、っていうのが一般論じゃなかったっけ?』 J『コットンバーテープだったらいいんだ、薄いから。厚みのある革バーテープでグリップを 巻くと、レバーパッドがそこだけ盛り上がってしまう。オマエの様に革バットを使う場合は 厳禁だ。握り心地と仕上がりの両方にまともに干渉するんだよ。』 T『なるほど、しかしそうなるとかなり難しいんじゃないか?グリップを巻かずに、 ハンドルバーの下地を完全に隠すって・・・』 J『うむ。オマエのバーテープもそうだけど、相当苦労した。何度も失敗した。完璧とは 言えないが、血の出る様な修行の末、どうにか編み出したのがオマエのバーテープにも 採用している“究極のバーテープの巻き方”なのである。』 T『何をそんな大げさな・・・』 ![]() T『巻き始めだな。あれ?何か変だぞ。バーテープの先っぽが・・・』 J『そうなんだよ、これ、フジトシのバーテープって、ロールの外側にメーカー刻印が あるんだ。そのまま巻き始めるとこうなるから、私はいつも一旦ロールから解いて、 反対側から巻き始める。』 T『けど、結局最後に出てくるんじゃないか、このミミの所が。』 J『うーん、そうなんだよな。しかしここよりはマシだ。最後は別の色のテープで外側から 巻いて隠す事もできるしね。とにかくコこれは頂けない。しかしこういった細かい部分 以上に、どうしても譲れない点があるのだよ。』 T『何だい、そりゃ。』 ![]() J『これを見てくれ。巻き終わりをわざとにめくっているけど、この向きの巻き方だと、 使っている内に、だんだん緩んでくるのだ!』 T『え?じゃあバーテープを巻く方向が逆って事?』 J『そうだ。まあしかし、これも人それぞれのこだわりがあるからなあ。体重のかけ方や 握り方の違いもあるだろうから、“いや、この方向で正しい”っていう人もいるかも しれない。』 T『とにかく、相棒はこの巻き方じゃあ納得いかないんだな。』 J『うむ。東叡社に限らず、組み付けを工房にお願いする時には、バーテープだけは 自分で巻くって断りを入れて置くべきだな。』 T『オーナーがそこまで巻き方にこだわる場合だけ、ね。』 J『そういう訳で、改めてフジトシのバーテープを通販で購入したのだが・・・ やってもーたのである。』 T『あらららら!全然色が違うじゃないかーっ!』 ![]() ![]() デモ鳥さんのブログを参照下さい。この色自体は、そう悪くはないんだけどなあ。』 T『とはいっても、イデアルのサドルの、赤茶色にコーディネートしたんだろ?いくらなんでも これじゃあ・・・』 J『勿論これではイカンと思って、事前に色々試してみたのである。』 ![]() T『・・・色、全然変わって無いんだけど。』 J『そうなのである。チクショー!デモ鳥さんがやった様に、ニスを塗れば丁度いい具合に なるのは分かってるんだけど、私はニスは塗らない主義なのだよ。革のネトッとした グリップ感が好きだから。』 T『じゃあ、どうすんだよ。このままじゃあ、サドルとバーテープの色がちぐはぐなままじゃ ないか!これじゃあ彼女が可哀そうだよ!何時になったら俺は結婚できるんだ!』 J『まあまあ、落ち着け。実は起死回生の、あっと驚く解決策を見つけてある。』 T『えっ?何だよ、どうするんだよ?!』 J『その前に、あ~るさんにお誘い頂いた徳島市内のライトサイクリングのレポートを アップします。流麗可憐号と、あ~るさんの11速車の試走も兼ねたポタリングね。』 T『何だって?!俺に内緒でいつの間に・・・!』 J『スマンスマン、けど、おかげでバーテープ問題の解決法や、その他の問題点も 掌握できた。ふふふ、しばし待つがよい。』 T『勿体ぶるな~!!』 2012年 01月 09日
さらば、月刊『旅』
J『あらかじめ断っておくけど、今回はちょっと思い込みと偏見が入ってます。』 T『なんだよ、やぶからぼうに。』 J『私が愛した月刊誌が、とうとう無くなるのだ。』 T『雑誌?』 J『うん、その名は“旅”。かつて日本交通公社、つまり現JTBから出版されていた旅行雑誌 である。私のサイクリングにも大いに影響を与えた名旅行誌なのだよ。』 ![]() T『売れなくなったから廃刊・・・って事だろ?』 J『そう言ったら実も蓋も無い。そもそもこの本は、かつては松本清張が“点と線”を連載 していた、由緒正しき旅行誌なのである。』 T『いくら由緒正しくても、売れなくちゃ何にもならないじゃん。』 J『そうなんだよなー。2003年にJTBがその発行権を新潮社に譲り渡したというニュースを 聞いて初めて、あんまし儲かって無いって事を知ったんだ。ところが新潮社に移ってから、 誌面の雰囲気がガラリと変わった。』 T『タイトルは同じなのに?どんな風に?』 ![]() 新潮社版『旅』の表紙。決してこんなんばっかりじゃないけれど、昔からの読者が引くのも無理は無いと思うのは私だけ?J『何となく軟弱と言うか、ファッション雑誌みたいになった。新・創刊号を立ち読みしたけど、 ほとんど読む所が無かったなあ。やっぱり不人気だったのか、2005年にはなんと コンセプトを女性向けに変更する事が発表された。完全な女性雑誌。もはや旅の本じゃ なくなった。』 T『じゃあ、相棒にとってはJTB時代の“旅”がお気に入りって事?』 J『そうなんだ!毎号、写真がふんだんに使われた硬派な紀行文や味のあるフォトエッセイ が満載されててね。鉄道特集の際には必ずと言っていいほど宮脇俊三先生が寄稿 されてたなあ。そうそう、温泉と鉄道が特集された号は毎回売り上げが伸びたそうだ。』 T『何か、読者層がおっさん寄りな気がするけど・・・』 J『そうだったのかもしれない。とにかく、明らかに他の旅行誌より誌面の濃さが違ってた。 〇〇旅行が発行する“旅行〇〇”なんて、あんなの唯の広告雑誌と言っていい。』 T『・・・バレバレだぞ、その本のタイトル。』 ![]() 入る。その際発行された臨時増刊号はほとんど丸々この号の復刊と言ってよい 内容であった。 J『新潮社版・旅は今年1月20発売の号で事実上の廃刊になるそうだ。もっとも私に 取っての“旅”はJTB版だけだから、別に感慨は無いんだけどね。』 T『そうは言っても、“旅”ブランドが無くなるのはちょっと寂しいんだろ?』 J『・・・まあね。けど、昔のコンセプトを踏襲した本がJTBから新たに出版されているんだ。 “ノジュール”って言うんだけど、これがまさにかつての“旅”そのものと言っていい。 残念ながら定期購読専用の季刊誌で、本屋じゃ買えないらしいんだけど。詳細はこっちの リンクをご参照ください。』 T『・・・ん?相棒、この本のキャッチフレーズ、“50代からの自分ライフ”だって!』 J『なに~っ!じゃあ私は昔からおっさん志向だったって事かあーっ!!』 新雑誌『ノジュール』。こんなのを出すんだったら、『旅』の版権を新潮社に手放す事無かったのに。2012年 01月 08日
謹賀新年
![]() J『新年あけましておめでとうござます。本年もよろしくお願いします。』 T『おめでとうございます・・・って、おいおい相棒!なんだよこのちっとも正月らしくない 画像は?!』 J『スマン、年末からそうとうバタバタしててな。諸々の金具の図面書いたり、仕事が ハードだったりで、ほとんど引きこもり状態なもんで。』 T『ホントにもー。パスハンもそうだけど、俺の嫁さんはどーなったんだよ!』 J『重ね重ねスマン、ただ今最後の仕上げ中。バーテープの巻き方がどうにも 気に入らなくて、取り寄せ中なのだ。それが出来たら、とりあえず完成。』 T『あー、もう!走り初めだってまだだし、今年の正月はどうなってるんだよ?』 J『まあまあ、機嫌を直せって。明日は久々に走りに行くから。私だっていいかげん、 ストレスが溜まってるんだから。』 T『お?ようやくやる気を出したか。』 J『私だってやる時はやるのである。やらない時は何にもやらないけど。』 T『・・・』 J『とにかく、今年もよろしくおねがいします!』 T『今年は走るぞ~!!』 2011年 12月 30日
≪プロローグ≫
第一章 伝説の峠 第二章 江戸オフ 第三章 ある『峠レポート』 第四章 暗中模索 第五章 遠征部隊 第六章 メッセージ 第七章 三人の男 第八章 二つの『ひとみ峠』 第九章 激震の御前崎 第十章 昭和の夢 第十一章 集結 第十二章 峠へ ≪エピローグ≫ ・・・とまあ、こんな感じで進めたいのですが。かなりシリアスなお話になりそう・・・勿論、書き進める内に変わって行く可能性、大。あくまで構想ですのでー! ところで、残念ながら・・・次回本編をUPするのはまだ先になりそうです。と言いますのが、現実的な事情がありまして・・・。 第一章は主人公“河っち氏”が、TOEIランドナー(ブラック君ですな)オーダーの打ち合わせの為に、行き付けのサイクルショップ“〇”(バレバレ)を訪問した際、店主の〇さん(ますますバレバレ)と“青レンガ氏”を前に、伝説の峠の噂を聞きつけるというシーンから始まります(て事は2010年初頭か)。 ところが作者たる私、生憎と店主の〇さんとは以前一回お会いしただけで、“半・実在の人物”的に勝手に登場頂くには余りにも不躾というか失礼と思う訳であります。少なくとも一度上京して、趣旨をお話した上で出演の了解を得てからでないと、勝手に筆を進められない・・・という事情がありまして。 (勿論、他の登場人物の皆様にも同様の事が言えますが、オフ会等でお会いする機会がありますからその際、改めて出演のお願いするつもりです。) 勿論『勘弁してください』とお断りされるかもしれません。そうなったらまた考え直しますが・・・。ま、それまでの時間は本編をより深く練る作業に費やしますので、とにかく気長にお待ち下されば幸いです! 2011年 12月 18日
≪プロローグ≫
緩やかに上る坂道が、山深い谷間に沿って真っ直ぐに伸びている。ペダルを踏む足を止めると、聞こえてくるのは鳥の声だけだった。少しずつ濃くなった霧が、いつの間にか視界を遮っている。DOI氏はサドルから腰を落とし、トップチューブを跨いだまま、フロントバッグの二万五千図に人差し指を置いた。自分が走っている道は、地図上には記載されていない。それでも現在地のおおよその見当は付く。付くはずだった。 三日間の信州ツアーを終え、サイクリング仲間と別れたのはその日の朝だった。信州の山道は、何度訪れても新しい発見があった。高原の空気を胸一杯に吸い込みながら、軽めのギアをくるくる回す。多忙を極めるDOI氏にとって、毎年恒例の信州クラブランは最高のリフレッシュタイムだった。東京に帰れば、時間と仕事に追われる日常が待っている。予備日に残しておいた1日を使わないまま東京に戻るのは勿体ない。今日一日は、気ままなソロツーリングを満喫しよう。帰路に就く予定だった松本駅に背を向け、DOI氏は県道を南に向けて走り出した。解放感と追い風が、ペダルも心も軽くする。走れば走る程、ますます東京に帰りたくなくなってくる。 (休暇をもう一日、いや、二日延ばしてもツーリングレポートの締め切りには間に合うだろう。東京のT編集長には後で電話を入れておこう。) 右手に潰れたドライブインが見えてきた。そのドライブインを巻き込む様に、その道は延びていた。廃道の様にも、未成道の様にも見える。何度か通った事のある県道だったが、こんなところに枝道がある事を、彼はそれまで知らなかった。地図には記載されていないが、通行止めの標識も、ロープや柵も無い。 (こんな道、あったっけ?) 廃道や一部の林道が地図に記載されていないのは、別に珍しい事では無い。そんな廃道や廃峠を走る事も、サイクリングの楽しみの一つである。無論自転車で走れるという前提の上でだが、幸いその道はその条件をクリアしている様に見えた。やや荒れてはいるが、簡易舗装された路面はどうにかDOI氏の32Cスポルティーフでも走れそうである。方角からして、この道は前方の山を越え、飛騨側に通じているのだろう。JR中央西線に出れば輪行しよう、無理なら引き返せばいいのだ。行ける所まで、登ってみよう。DOI氏は山麓に向かって延びる道を、ゆっくりと走り始めた。 途中から砂利道に変わり、道幅も次第と狭まってはきたが、それでも十分に走れる道だった。勾配も大したことは無い。順調に高度を稼ぎ、ふと気付くと、いつの間にか辺りは霧に覆われていた。県道の分岐から休憩も取らずに走って、かれこれ2時間以上経つ。 (それにしても、案外荒れていないこんな道が、なぜ2万5千図に記載されていないのか?廃道という程荒れてもいないし、かといって民家も無い。未成道とも、ちょっと雰囲気が違う・・・) DOI氏はペダルを踏む足を止めて、辺りを見渡した。 何の変哲もない道だった。当たり前過ぎて不自然な程だった。が、何か違和感を感じるのも事実だった。理由は無いが、この道がこの場所にある必然性が無い様に思えた。サイクリングを趣味にしてから40年以上経つが、こんな感覚を覚えたのは初めての事だった。 正午が近付いているのに、気温が上がっている気配は無い。一瞬身震いした後、DOI氏は現在地を確認する為にフロントバッグの地図を覗きこんだ。早い所、峠を越えた方がいい。言い様の無い胸騒ぎが、彼の心を包み始めていた。 霧に覆われてはいるが、正面の稜線はかろうじて確認できる。自転車雑誌に初心者向けの地図読解方法の記事を寄稿する程のDOI氏である。サイコンの走行距離と周囲の地形から、現在地を割り出す事は容易な事だった。しばらく風景と地形図を見比べていた彼は、ある事に気が付いた。 (・・・何かおかしいぞ。) 彼が走って来た道は正面に立ちはだかる稜線の鞍部の峠を越えるはずで、地形図によればその稜線は単純にVの字を描かなければならなかった。その鞍部に、あるはずのない隆起があった。霧の為に距離感は掴めないが、稜線の鞍部に立つ、その巨大な烏帽子岩の様な盛り上がりは、二万五千図上に表現されていなければならない大きさだった。DOI氏の額に、冷たい汗が流れた。 地図を見間違えたのか。走行距離が間違っているのか。それとも国土地理院の地図が間違っているのか。いや、まさかそんなはずは無い。サイコンをチェックし、何度も地図を見直すうちに、霧はどんどん深くなっていく。 突然、強い風が吹いた。あらゆる音が吹き飛ばされ、あとには不気味な静寂だけが残った。その瞬間、彼の中で何かが叫んだ。 (ここにいてはいけない。) 背筋を冷たい物が走った。 DOI氏は自転車の向きをかえ、それまで登って来た道を急いで引き返した。霧の為にほとんど視界の効かない山道を、無我夢中でペダルを踏む。一刻も早く、ここから立ち去らねばならない。何かに背中を押される様に、彼は走りに走った。 うっすらと視界が開け、あの廃ドライブインが見えた。安堵しながら、それでもペダルを踏む足を止めようとはしなかった。ドライブインの裏に、登る時には気が付かなかった道標があった。朽ち果てたその上に、かろうじて≪ひとみ峠≫の文字が見えた。 道標を一瞥し、DOI氏は県道を松本駅に向けて走り始めた。 (本編に続く) にほんブログ村 2011年 12月 11日
本日はここまで。
丸一日かかったぞい。ふうう。 ![]() 6mm厚のステンレス切れっぱし(20×40mm)と3mmステンレスムク棒。 さーて、うまくいくかどうか・・・ 2011年 12月 04日
![]() J『ああでもない、こうでもない・・・うーむ・・・ハアハアハア』 T『相棒、いいかげんにブログ更新しないと。で、何描いてんの、それ?』 J『パスハンターのFガード隠し止め金具のデザインだ。何せFガードをアーレンキーで 取り外し出来るようにする為には、どうしてもオリジナル金具を作らなきゃいかんのだよ。』 T『そんなに悩むほどの事なのか?どうせBS式金具のアレンジだろ?R用をそのまま Fにもってくれば・・・』 J『ところがいろいろあって、そうもいかんのだ。話せば長くなるから、今は説明しないが。』 T『じゃ、それさえできたらパスハンのお披露目か。』 J『いや、ランプホルダーも自作せにゃ。通常の取り付け位置だと、どうも気に入らない。』 T『・・・・いつになったら完成するのやら。』 J『もうちょっと、もうちょっと待っててくれ。なんとか今日中に設計図だけでもまとめるから。』 T『あれ?そういや注文してたガード、届いたのか?』 J『それもまだ。』 T『あのー、今シーズン、もう終わったんだけど。』 J『くっそーっ!仕事が忙し過ぎるのがいかんのじゃあ!私の青春を返せ―っ!!』 T『青春じゃないっちゅうに。』 というわけでブログ更新、申し訳ありませんがもうちょっとお待ちくださいませ(汗)。 にほんブログ村
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